「確かに恋愛前提だけど…」マッチングアプリを介した出会いの距離感に悩む人たち 初対面で告白してくる相手に恐怖感、「いきなり連絡先を聞かれて…」
恋活や婚活ツールとしてすっかり普及したマッチングアプリ。さまざまな人と手軽に出会える特徴から、そのメリットとデメリットがたびたび話題になるが、先日、X上で“友達や同僚という関係を経ず、最初から恋愛前提という出会い”に戸惑う声が投稿され、600万回以上のビュー数になり大きな注目を集めた。
マッチングアプリを介しての出会いにおいて、距離感の難しさに悩む人が少なくないことがうかがえるが、たとえばそれは、どういったシーンにおいて感じるのか。ユーザーたちのリアルな声を聞いた。
初対面で告白してくる男性に抱いた恐怖感
「マチアプ(マッチングアプリ)は出会いの場ということはわかっているのですが、それでもさすがに距離感の詰め方が急すぎて、何度も戸惑ったことはあります」 そう明かすのは、IT企業勤務の20代女性・Aさん。「いきなり距離を詰められることが多くて、アプリは難しい」と話す。 「少しやり取りをして、いざ会ったら、もうそこで“付き合うか付き合わないか”の答えを出さなきゃいけないというか……。初めて会った日に『結婚したい』『本気だから、ダラダラ時間を過ごしているヒマはない。結婚するつもりがないなら付き合わないでくれ』などと告白されて、正直怖かったです。 確かにマチアプで婚活をしているのだから、お互い恋愛対象かどうかが前提ではあるんですけど、少しずつ仲良くなってからジャッジしたいのにできない感じになってしまうのが辛いです」(Aさん)
LINEのID、通話催促のタイミングがおかしい
Aさんのように、「いきなり告白」、通称“イキ告”をされる人は女性に限らない。医療従事者の30代男性・Bさんは、LINEのIDなど連絡先を聞かれたり、通話に誘われたりするタイミングについて戸惑いを感じた経験を振り返る。 「たいして会話が盛り上がってないのに、2~3往復ぐらいのやりとりで、いきなり連絡先を聞かれ、さらには通話で話したいと誘われて驚きました。メッセージで『もうちょっと仲良くなってから』とかわしても、相手は『もう好きかも』と告白してくるし、『電話で話さないとわからない』『遊びじゃないなら顔が見えたほうが安心』など、強引に詰めようとしてくるのが怖かったです」 Bさんは「連絡先を聞かれないほうが信頼できる」と語る。 「とにかく連絡先を確保しようと必死すぎる人がいるけど、怖い。人それぞれで、タイミングの好みはあると思いますが、個人的には初対面で気が合ったら……ぐらいがちょうどいいです。距離を縮めようとされすぎると、いざ付き合った時もめちゃくちゃ束縛されそうで……」(Bさん)