「大声・罵声・脅迫」県職員へのカスハラ「眠れなくなった…」 約半数が“経験あり”「業務に支障」県に改善求める
県職員への「カスハラ」カスタマーハラスメントです。長野県職員の組合が調査したところ、回答者の半数近くが日常的、または時々、大声や罵声などのカスハラを受けていることがわかりました。組合は「業務に支障が出ている」として県に改善を求める考えです。
県職員労働組合・北原隼人書記長: 「悩む職員が広範囲に及び、本来業務に支障をきたしている実態が浮き彫りになった」 県職員労働組合は暴言や過剰な要求などいわゆる「カスハラ」の実態を把握しようと初めてアンケート調査を実施。およそ5100人を対象に行い682人から回答がありました。
その結果「日常的に受けている」「時々受けている」と答えた人は半分近い48%。内容は「大声・罵声・脅迫」が62%と最も多く、「暴言や説教」(47.2%)「複数回に及ぶクレーム」(46.9%)が続きました。
また、カスハラを受け「出勤が憂鬱になった」「眠れなくなった」という回答もありました。 県職員労働組合・北原隼人書記長: 「特にひどいものでは、個人に対する解雇を要求する陳情書を持参する人がいたと。相手方の感情が高ぶってしまうので切り上げたくても切り上げられないという声も」
組合は「部外者の出入りを制限する」「威嚇に対しては対応を打ち切る」などのルール作りを県に求めていくとしています。 県職員労働組合・湯本憲正委員長: 「あまりにも理不尽であったり、ヘビーなものについては、私たちもサンドバッグではなくて労働者ですので、考えてほしい」
長野放送
【関連記事】
- サバを開くと「アニサキス200匹以上」全国的に食中毒増加 酢でしめても、よく噛んでも死滅しない…予防法を聞いた
- 8歳男の子が死亡 両親・祖父母とキャンピングカーで旅行…東京に帰る途中、高速道路で横転 2人重軽傷
- 父親が人工呼吸…渓谷で川遊び中に中学生が溺れる 居合わせた人が心臓マッサージ ドクターヘリで搬送
- 「女性の悲鳴が」全身やけど…101歳女性が死亡 助けようとした職員は意識不明の状態続く 介護施設の車両が全焼
- 【台風情報】台風10号 今後の進路予想は “非常に強い勢力”で29日にかけて九州南部に接近おそれ 29日以降、西日本や東日本に接近見込み 「線状降水帯」発生の可能性 宮崎県、鹿児島県、奄美地方