JPモルガン、アナリスト番付で首位-退社したコラノビッチ氏も1位
(ブルームバーグ): 広く注目されている投資家調査で、JPモルガン・チェースが米国のセルサイドリサーチ企業として最高の評価を受け、過去10年間の大半で占めていた首位の座を奪還した。
エクステル(旧インスティテューショナル・インベスター)による最新の調査では、2023年にJPモルガンから首位を奪ったバンク・オブ・アメリカ(BofA)は2位に後退した。3位にはモルガン・スタンレーがランクインし、エバコアISIとジェフリーズ・ファイナンシャル・グループが続いた。
JPモルガンを退社したマルコ・コラノビッチ氏は、株式関連戦略の部門で1位に選ばれた。ポートフォリオ戦略部門ではパイパー・サンドラーのマイケル・カントロウィッツ氏が1位。クオンツリサーチ部門ではウルフ・リサーチのイン・ルオ氏が1位に選ばた。
エバコアISIのエド・ハイマン氏はトップエコノミストに選ばれた。リサーチに関する調査の53年の歴史で44回目の受賞となる。同社のチャート専門家であるリッチ・ロス氏も、再び最高のテクニカルアナリストに選ばれた。
経済および企業収益が予想以上に回復力を示しているため、経済や金融に関する予測は今年、困難を極めている。人工知能(AI)に対する楽観的な見方がテクノロジー株を押し上げる傾向は続いている。
カントロウィッツ氏率いるパイパーのチームは今年、ビッグテックの影響力の大きさを考慮するとS&P500種株価指数の絶対値を予測することは無意味だとして、同指数の目標値の公表を停止した。
S&P500種の28日の終値は5823付近で、年初の平均的な年末目標値の4867を20%上回っている。
24年のランキングは、1669の機関に所属する4351人の個人による格付けを集計した。
原題:JPMorgan Reclaims Top Spot From Bank of America in Analyst Poll(抜粋)
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Lu Wang, Alexandra Semenova