「松本人志の復帰」熱望する芸人たちの“気持ち悪さ”。娘をもつ父親、『虎に翼』主演女優の兄までなぜ
身内に甘すぎるお笑い界の構造が明らかに
そもそも、お笑い界のレジェンドのスキャンダルとはいえ、この件に芸人がノータッチすぎることも不可思議である。松本の件を話題にする芸人はほぼほぼいない。 もちろん、被害に遭った可能性のある女性のことを思ってそうしている芸人もいるのだろう。しかし実際のところ、松本、ひいては吉本興業に睨まれることを恐れ、ネタにしない芸人がほとんどなのではないか。また、三村やくまだのように、どこか盲目的に松本を支持する芸人も多い。こちらも同業者とギクシャクしたくないため、“お利口さん”でいるのだろう。 芸能界、とりわけお笑い界がいかに身内にめっぽう甘い構造になっているのかも、今回の松本の性加害をめぐる報道で明らかになったように思う。
『虎に翼』主演女優の“兄”にガッカリ
松本の復帰を歓迎した芸人は三村やくまだ以外に、オズワルド・伊藤俊介もいる。伊藤はXで松本のコメントをリポストし「松本さん!!ダウンタウンが戻ってくる!!やっと!!嬉しすぎ!!」と興奮気味の様子。伊藤は妹に女優・伊藤沙莉がいる。伊藤沙莉といえば今年話題を集めた朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)の主演を務めていた。 『虎に翼』は男性主導社会に立ち向かう女性の姿を描いたドラマとなっており、性被害に遭って心に深い傷を負った女性たちも登場する。そのため、妹が『虎に翼』で主人公を演じていたにもかかわらず、性加害の疑いのある松本を歓迎する伊藤の投稿に、沙莉や『虎に翼』の名前を出して批判する声も寄せられていた。同作にどハマりしていると公言もしていたオズワルド・伊藤だが、言ってしまえば『虎に翼』とは関係ない。ただ、『虎に翼』の内容が良かっただけに、彼の投稿にやきもきしてしまった人が少なくなかったのだろう。 今回、松本の肩を持った芸人たちが、これからも一貫して松本待望論を唱え続るのか気になるところ。その一方で、松本の報道に批判的なコメントを寄せる芸人が出てくるのか注目したい。 <文/浅村サルディ> 【浅村サルディ】 芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。
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