トランプ再当選後にみせた議長のある"意味深"発言とは
トランプ氏の返り咲きでパウエルFRB議長の舵取りも困難さが増しそうだ(写真:ブルームバーグ)
世界が注目したアメリカ大統領選は、激戦7州をすべてトランプ氏が押さえ、一般投票でも、およそ7500万人の票をトランプ氏が獲得し、ハリス氏を360万人上回った(ニューヨーク・タイムズ紙集計、11/11)。接戦を報じていた事前の世論調査結果とは裏腹に、トランプ氏の地滑り的勝利で終わったことで、2016年、2020年に続いて今回もまた、世論調査の精度が問われる結果となった。 もっとも、地盤が大きく歪んでしまえば、事前の測量結果が意味をなさないのと同じで、それだけ、世論調査のベースとなるアメリカ国民の投票行動が構造的に変化したということだろう。その背景には、物価高への不満、急増する移民への不安、長引く国際紛争への懸念などがあり、閉塞感を打破してほしいというアメリカ国民の願いがトランプ氏の返り咲きを導いたようだ。
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小野 亮