【バスケ】批判展開の八村塁に協会「発言は重く受け止める」も「選手個人の意見では決めない」
日本バスケットボール協会(JBA)の渡辺信治事務総長は20日、男子日本代表のアジア予選モンゴル戦(21日)が行われる栃木・宇都宮の日環アリーナ栃木で取材に応じ、日本代表に関連して協会を批判したパリ五輪代表の八村塁(26=レイカーズ)について、協会としての見解を明らかにした。 【写真】ホーバス監督と目を合わせることなくタッチを交わす八村 「代理人を通じて八村選手の発言の内容を確認しました。八村選手は日本にとって大切な選手ですし、その発言は重く受け止めている」と説明したうえで、「強化試合の出場についてはJBA内のミスコミュニケーション。日本代表を良くしたいという思いは常々いろんなチャンネルを通じて聞いていた。ただ、選手個人の意見でヘッドコーチを決めることはない」と述べた。 八村は13日(日本時間14日)のグリズリーズ戦後に「日本代表のやり方が、僕としてはうれしくないところがあって」「お金の目的があるような気がする」などと問題提起。日本時間15日にはX(旧ツイッター)で、パリ五輪後に続投が決まったトム・ホーバス監督の指導を疑問視する一般の投稿などを5連続でリポストしていた。 事態を重く見た協会側も、八村の代理人を通じて発言の真意を探り、この日の見解発表に備えていた。 ◆八村の発言VTR 13日に河村勇輝のグリズリーズと対戦。19点7リバウンドでチームを勝利に導いた後、JBAや男子日本代表について質問され、「僕としてはあまり言いたいことじゃないんですけど」と前置きし、「代表のやり方が、僕としてはうれしくないところがあって」「チームとしても、強化というか子供たちのためというか、日本のバスケを強くしていくためにやってきた感じはあったけど」「日本代表の中で、その目的じゃなく、少し僕が思うには、お金の目的があるような気がする」と指摘した。 さらに「日本代表にふさわしいコーチ、僕らは、日本男子のトップのプレーヤーなので、男子のことを分かっている、プロとしてやっていた、プロとしてもコーチをやったことがある人に、コーチになってほしかった」と監督人事にも触れ、「今回、こういうふう(続投)になってしまったのは残念だと思ってますし」「日本代表にも話した結果、彼らが決めたこと」と新体制に関し、協会に提言したが受け入れられなかったことも明らかにした。