/27 第75回大会(2003年) 再試合、またも延長戦に
2003(平成15)年の第75回大会の準々決勝第4試合、花咲徳栄(とくはる)(埼玉)-東洋大姫路(兵庫)は延長十五回を終わっても2-2のままで、高校野球特別規則により引き分けとなった。延長打ち切りによるセンバツの引き分け再試合は延長十八回0-0だった1962(昭和37)年の第34回大会の準々決勝、作新学院(栃木)-八幡商(滋賀)以来、41年ぶり2回目。打ち切り回数が十八回から十五回になった00年以降、初めて適用された。 花咲徳栄の右腕・福本真史、東洋大姫路の左腕、グエン・トラン・フォク・アン両投手が投げ合い、九回を終えて0-0。延長十回、花咲徳栄が1点を挙げて均衡を破ると、その裏、東洋大姫路が追い付く。十五回も両校1点ずつを取り合い、互いに譲らなかった。 翌日の再試合は福本、アン両投手ともに先発登板を回避し、シーソーゲームに。花咲徳栄は1点を追う九回2死二塁、左翼手で先発出場していた福本投手が2番手・アン投手から適時二塁打を放って同点。花咲徳栄はその裏から福本投手が救援登板し、5-5で、またも延長戦にもつれ込んだ。 東洋大姫路は十回、前川直哉外野手の三塁打と連続敬遠四球で無死満塁とし、福本投手の暴投で三塁走者が還り決勝点。熱戦についに終止符が打たれた。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽準々決勝 花咲徳栄 000000000100001=2 東洋大姫路 000000000100001=2 (延長十五回規定により引き分け) ▽同再試合 花咲徳栄 2000002010=5 東洋大姫路 0002102001=6 (延長十回)