「ジェダイ・マスターたちはなにをしでかしたのか?」「早く全話観たい」アカデミー賞監督・山崎貴らシリーズを愛する著名人が「スター・ウォーズ:アコライト」を熱弁!
『スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)』(99)の約100年前を舞台に、平和と正義の守護者、ジェダイたちの戦いを描くドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」がディズニープラスで配信中だ。平和に包まれていたはずの銀河である日、1人のジェダイが殺害される。真相を追い求めてジェダイ・マスターが動きだし、かつてのパダワン(=弟子)と再会したことから、密かに生まれつつあった“ダークサイド”に直面する。 【写真を見る】「スター・ウォーズ」シリーズ初登場!ウーキー族のジェダイ・マスター、ケルナッカ 「スター・ウォーズ」サーガに新たな1ページを刻む注目作ということで、6月5日に配信されると、初日だけで480万回の視聴回数を記録、さらにSNSを中心に様々な感想や考察が飛び交った。その盛り上がりはファンだけにとどまらず、映画批評を集積・集計する米サイト「ロッテン・トマト」にも批評家からの高評価レビューが寄せられている。そこで今回、MOVIE WALKER PRESSに届いた、山崎貴監督、IMALU、速水もこみち、森崎ウィンらシリーズへの敬意と愛にあふれるメンバーによる感想コメントや、ロッテン・トマトに投稿された批評家レビューを抜粋しながら作品の見どころを紹介していきたい。 ※本記事は、ネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)を含みます。未見の方はご注意ください。 ■「また1つ違った世界観と魅力がある」ジェダイ黄金期の物語に期待が高まる! これまで描かれてこなかったジェダイの黄金期の物語で、様々な種族、出自のジェダイが続々と登場する「スター・ウォーズ:アコライト」。またシリーズで初めてダークサイドの視点にフォーカスするという点でも、「スター・ウォーズ」ファン必見の作品になっている。 アメコミ、映画、アニメなどのポップカルチャーの祭典「大阪コミコン2023」でアンバサダーを務めた速水もこみちは、「ジェダイの黄金期が舞台ということで、また1つ違った世界観と魅力があり、配信前の予告から楽しみにしていましたが、ここでは様々なジェダイ・マスターが登場」と多彩なジェダイのキャラクターにも注目している。『ゴジラ-1.0』(23)で第96回アカデミー賞視覚効果賞を邦画・アジア映画として初めて受賞し、その受賞スピーチでは自身の原体験的作品として「スター・ウォーズ」シリーズの名前を挙げた山崎貴監督も「過去の巨大な陰謀のエコーが、いまになってとんでもないことを引き起こしそうでワクワクする」とコメントし、劇中でどんな大事件が巻き起こるかを楽しみにしている様子だ。 一方、ロッテン・トマトには、「『スター・ウォーズ:アコライト』をこれほど魅力的で中毒性のある作品にしているのは、(少なくとも批評家向けに上映された最初の4つのエピソードに関しては)おそらく、ジェダイ(あるいは大規模な『スター・ウォーズ』シリーズ)をアンタッチャブルなものとして扱わないという取り組みである」(Manuel Betancourt/AV Club)という意見が。既存の枠組みに囚われない新しい取り組みが作品の成功につながっていると評されている。 このほか、「この作品は、より強固だったいくつかの劇場版の原型を混ぜ合わせることで、シリーズをリフレッシュしつつ、初心者でも観やすいものにしている」(Lili Loofbourow/Washington Post)、「『スター・ウォーズ:アコライト』は、クリエイターにとっても視聴者にとっても、下調べの必要がなく、新たなスタートとなるという利点がある」(Graeme Virtue/Guardian)とも説明されており、誰も見たことがない時代を描くという点において、シリーズに初めて触れる人にとっても入りやすい作品になっているようだ。 ■フォースやライトセーバーを駆使したアクションは「やっぱりワクワクする…!」 アクションシーンに言及するコメントも紹介したい。ジェダイならではのライトセーバーを駆使したソードアクションはもちろん、謎の暗殺者メイを演じるアマンドラ・ステンバーグによるアクロバティックなアクション、ジェダイ・マスターであるソル役のイ・ジョンジェ、同じくマスターのインダーラに扮する「マトリックス」シリーズのトリニティ役でもおなじみのキャリー=アン・モスが魅せるカンフーを思わせるアクションもキレキレ。マーシャルアーツの要素を取り入れ、日本からの影響も感じることができる。 「マトリックス」で過酷なバトルシーンもこなしてきたモスですら、大変な撮影だったと語っているアクションについては、「スター・ウォーズ」ファンのタレント、IMALUが「やっぱりジェダイのファイトシーンはワクワクする…!」、速水も「メイのアクションシーンも迫力があり、とても見応えがありました」と、フォースの力と身体的な動きを掛け合わせ、新しい表現を追求したアクションを絶賛している。 またイ・ジョンジェ、モスらベテラン俳優たちの共演も魅力的だが、そのなかで主人公のメイに抜擢されたステンバーグの存在感も際立っている。彼女の演技について、「アマンドラ・ステンバーグは非常に注目に値する人物。彼女の演じる脅威は、あらゆる嫌悪感を超えてシリーズを高めることに成功している」(Vicky Jessop/London Evening Standard)とのコメントも寄せられており、今後ますます白熱していくであろうジェダイたちとのバトルをはじめ、過去に秘密を抱える主人公の難役をいかにしてこなすのか、今後も注目したい。 ■「回を重ねるごとに見えてくるであろう事件の輪郭が待ち遠しい」ミステリー要素 配信開始となった6月5日には第1話と第2話が一挙配信。その第1話冒頭でいきなり、暗殺者のメイとジェダイ・マスター、インダーラとの戦いが描かれ、激しい攻防の末にインダーラが討たれる…という衝撃の幕開けに。ジェダイ殺しの犯人捜索が行われるなかで、メイの背後にいる黒幕の人物像やその目的について、ファンの間でも様々な憶測が飛び交っている。そういったミステリー要素には、『レディ・プレイヤー1』(18)にも出演した森崎ウィンが「2話連続で観させていただいて、衝撃を受ける展開が待っていました。でも言えない。言いたくない。是非ご自分で確認していただきたい」、IMALUも「過去にいったいなにがあったのか…深まる謎。今後の展開は予想できません!」と語り、物語にどんどん引き込まれている。 また、メイがジェダイを暗殺して回るのは復讐が理由であり、ソルや彼女に差しだされるまま毒を自ら飲んだマスター・トービン(ディーン=チャールズ・チャップマン)が過去を悔いる言動をしている様子からも、ジェダイによって重大な事件が引き起こされたのでは?と想像させられる。 山崎監督の「ジェダイ・マスターたちがかつてなにをしでかしたのか?それは正義だったのか悪だったのか?回を重ねるごとに見えてくるであろう事件の輪郭が待ち遠しい」、速水の「話が進むにつれ過去にどんなことがあったのか?復讐をする理由とは?メイのマスターは?これらのミステリー要素の展開に今後も注目していきたい」という言葉からも、ジェダイの暗い部分に注目していることがうかがえる。 ■「ここからストーリーがどうつながっていくのか!?」先の展開が気になってしょうがない 序盤から重大な出来事が次々と発生し、一瞬たりとも画面から目が離せない。これまでの「スター・ウォーズ」シリーズにどのようにつながっていくかも気になるところ。 IMALUの「突然ハッとさせられ、いいところでいつも終わる。ここからストーリーがどうつながっていくのか!?おなじみキャラのカメオ出演もあるのか!?なんてことも期待しながら配信日を楽しみに待っています」、森崎による「なぜ僕は観に行ってしまったのか後悔すら覚える。続きが気になって仕方がない。早く全話観たい。このコメントを書きながら、内容を思い出し一人部屋の作業机で高揚感に包まれている様子を是非とも皆さんと共有したい」というこれまでを振り返った感想からも、本作がいかに早い段階で視聴者の好奇心をつかんでしまったかが理解できる。 「スター・ウォーズ:アコライト」は全8話で構成される。現在第3話まで配信中だが、メイの過去も明かされるなど、少しずつ物語の核心へと迫りつつある。「スター・ウォーズ」ファンの著名人たちが語るように、毎話次なる展開への期待が高まるクリフハンガーを仕掛けられ、次回配信が待ち遠しくなるに違いない。メイやジェダイ・マスターのソルが進む道、ダークサイドがどのように暗躍していくかなど、その行方を見守っていきたい。 構成・文/平尾嘉浩 ■著名人たちの全文コメント ●IMALU(タレント) 「やっぱりジェダイのファイトシーンはワクワクする…!過去にいったいなにがあったのか…深まる謎。今後の展開は予想できません!突然ハッとさせられ、いいところでいつも終わる。ここからストーリーがどうつながっていくのか!?おなじみキャラのカメオ出演もあるのか!?なんてことも期待しながら配信日を楽しみに待っています。は~。いつになったら、私もフォースを使えるようになるのかしら…」 ●速水もこみち(俳優) 「『スター・ウォーズ:アコライト』最高におもしろかった!!ジェダイの黄金期が舞台ということで、また1つ違った世界観と魅力があり、配信前の予告から楽しみにしていましたが、ここでは様々なジェダイ・マスターが登場。そして、メイのアクションシーンも迫力があり、とても見応えがありました。話が進むにつれ過去にどんなことがあったのか?復讐をする理由とは?メイのマスターは?これらのミステリー要素の展開に今後も注目していきたい。 そして個人的に、このシリーズのアクションフィギュアも気になるところだ(笑)。MAY THE FORCE BE WITH YOU」 ●森崎ウィン(俳優、アーティスト) 「あぁ、魅せられてしまった。数年ぶりに触れた『スター・ウォーズ』の世界。宇宙の未知なる旅に酔いしれ、思えば映画館のスクリーンがミレニアム・ファルコンのフロントガラスから広がる世界へと変わっていました。ある日、1人のジェダイが謎の黒マスクの女性によって殺害される。いったい彼女は誰なんだ!!2話連続で見させていただいて、衝撃を受ける展開が待っていました。でも言えない。言いたくない。是非ご自分で確認していただきたい。しかし、まあ、なぜ僕は見に行ってしまったのか後悔すら覚える。続きが気になって仕方がない。早く全話観たい。このコメント書きながら、内容を思い出し一人部屋の作業机で高揚感に包まれている様子を是非とも皆さんと共有したい。一度触れてみてほしい。どこかでお会いできた時、語りましょ」 ●山崎貴(映画監督) 「過去の巨大な陰謀のエコーが、いまになってとんでもないことを引き起こしそうでワクワクする。ジェダイ・マスターたちがかつてなにをしでかしたのか?それは正義だったのか悪だったのか?回を重ねるごとに見えてくるであろう事件の輪郭が待ち遠しい」