「パワハラ処分」京都府警本部長が離任会見 撮影は冒頭のみ「トップとして自覚はあったのでしょうか?」の質問に対しては…
部下へのパワハラ発言で処分を受け、京都府警を離れる白井本部長が離任会見を行いました。 離任会見は、冒頭の白井本部長の発言のみ撮影が認められ、本部長は会見前に行った最後の署長会議の場と、同じ言葉で謝罪しました。 「このたびの私の不適切な言動により職員の皆さまには、たいへんなご迷惑をおかけしています」 「組織の責任者として、率先して良好な勤務環境を創出する立場にありながら、職員の士気を下げ府警の信頼を棄損したことについてお詫び申し上げます。」(白井利明本部長)
◆カメラ去って質疑はじまる「悔いの残らぬよう生きた」
そして記者との質疑応答です。 ーこのタイミングの離任、施策などでやり残したことなどがあればその内容は。 (白井本部長)やり残したことは基本的にはございません。私の考え方としては、いつ何が起きても悔いの残らないようにと、日々、一日一日を悔いの残らぬよう働き詰めました。
◆「トップとしての自覚は?」
ー部下職員に対し「殺すぞ」と発言したことについて、京都府の治安を守り、府民の人権を扱う京都府警のトップとしての自覚はあったのでしょうか。 (白井本部長)その点については、すでに冒頭でご挨拶申し上げた通り。私の不適切な発言により府民、職員に多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っているというのが心境。
◆「ほかの言動にも多くの指摘が上がっているが」
ーなぜ部下に対する暴言を行ったのか。問題となった暴言以外にも言動に多くの指摘が上がっているが。 (白井本部長)最初の質問については、すでに調査を受けて処分を受けた身です。処分の際の事由の中で、お聞き及びの通りだと思いますので、この時点で私から付け加えることはない。これ以上申し上げることは控えさせていただきたい。 色んな発言については、私もすべて承知しているわけではないし、そのひとつひとつにお答えするということではございませんけど、様々な発言があることに関しては真摯に受け止めます。
◆「殺すぞ」パワハラ認定 事実上の更迭
白井本部長は1991年に警察庁に入庁し、去年3月から京都府警本部長を務めていました。 警察庁は今年8月ごろ、白井本部長が警察本部での勤務中に部下に対して「殺すぞ」などと発言したという訴えについて、パワハラにあたると認定しました。 白井本部長は警察庁から訓戒処分を受け、今月14日付で警察庁長官官房付に異動する内示が出ました。事実上の更迭とみられています。 新しい本部長には警察庁で会計課長を務めている吉越清人警視監が着任する予定です。