絶景を眺めながら釣りを楽しめる弁天島海浜公園（撮影：山下謙三）

　浜名湖は静岡県西部の浜松市と湖西市にまたがる、日本で10番目の大きさの湖。 　遠州灘（太平洋）から海水が入り込む汽水湖で、海水と淡水の両方の栄養素が入り混じり、独特の海底の地形などから多様な魚種が確認されている。魚類は401種、エビやカニなどの甲殻類は59種、貝やタコなどの軟体動物は84種が生息するといわれていて、釣り好きなら放っておけないスポットだ。　 ■【画像】サクッと行けるのにいろいろ釣れる! 広々した景色も魅力「浜名湖の釣り場」 　今回は、浜名湖の釣りスポットの中でもアクセス抜群の3か所を紹介する。いずれも駐車場が完備されており、うち2か所は駅から徒歩3分で到着できる。 　初心者や家族連れも、気軽に秋の浜名湖でフィッシングを楽しんでいただきたい。　

■おすすめスポット1　絶景を眺めてのんびり投げ釣り「弁天島海浜公園」で家族時間を過ごす

　JR弁天島（べんてんじま）駅から徒歩3分。国道1号に隣接の「弁天島海浜公園」は、シンボルの赤鳥居がつくり出すすばらしい景観と、ヤシの木が立ち並ぶ南国のような雰囲気が特徴的な海浜公園だ。浜名湖屈指の映えスポットでもあり、夏は海水浴場として人気が高い。 　併設の駐車場は297台収容、1回410円で利用可能。車で5分ほどの距離に釣具店が数軒あり、エサを購入できる。すぐ近くにコンビニもあり、食料なども調達しやすい便利な環境だ。 　ここでは秋にシロギスやカレイ、ハゼ、ヒイラギなどがよく釣れる。初心者や子どもにも簡単な投げ釣りを楽しむことができ、南国ムードの中、のんびりとした家族時間を過ごすにも最高のポイントだ。 　また、付近には温泉を日帰り利用できるホテルなどもあり、釣り後の疲れを癒してリフレッシュして帰るのもいいだろう。　

■おすすめスポット2　環境抜群!「新居弁天海釣公園」で初心者からガチ勢まで満足

　国道1号浜名バイパス・新居弁天（あらいべんてん）ICから東方向へ3分。「新居弁天海釣公園」は、浜名湖と遠州灘がつながる今切口（いまぎれぐち）の近くの釣り場だ。 　先に紹介した「弁天島海浜公園」を対岸に望む景観も抜群で、整備の行き届いたT字型の堤防が5つも並び、休日には多くの釣り人でにぎわう。400台収容、1日400円で利用可能な広大な駐車場を併設し、釣り場の目の前に駐車できる点もよい。 　ここで釣れるのは、秋だけでもアジ、キス、イワシ、クロダイ、グレ（メジナ）、カサゴ、ヒラメ、カレイ、イカなど、挙げればキリがないくらい豊富で、さらには青物と呼ばれるカンパチまで釣れる。初心者から上級者まで、幅広い層が満足できる釣り場だ。 　また、公園内にある釣具店「今切ショップ」ではレンタルも可能なので、手ぶらでも釣りを楽しめる。