トヨタ自動車が連覇へ開幕2連勝 前日ノーノー達成の左腕・後藤希友は打者で2安打
◆ソフトボール▽ニトリJDリーグ 第1節 トヨタ自動車 4―1 SGホールディングス(14日、滋賀・草津グリーンスタジアムほか) 全国各地で8試合が行われ、昨季リーグ覇者のトヨタ自動車は、同西地区3位のSGホールディングスを下し、開幕2連勝を飾った。 前日(13日)のタカギ北九州との開幕ゲームで先発し、ノーヒットノーランを達成した左腕の後藤希友(みう)は、この日は「8番・DP」で出場し、今季初安打を含む2安打で貢献。2回に1番・石川恭子遊撃手のセーフティーバントの間にホームを踏んだ。6回には7番・山田柚葵左翼手が左越え2ランを放ち、相手を突き放した。投げては右腕のメーガン・ファライモが、7回1失点で完投勝利を挙げた。 ソフトボール界で“投打二刀流”に挑むのが後藤だ。高校時代は左の長距離砲としても注目を集め、憧れはドジャース・大谷翔平。初出場した21年東京五輪では投手として上野由岐子の後を継ぐリリーフで金メダルに貢献。昨季からリーグで打者にも挑戦する。13日の開幕戦は投手として打者21人を無安打に抑え「ノーノー」達成。バットでは3打数無安打に終わっていた。 打者に専念したこの日は、0―1の2回2死一塁で回ってきた第1打席で右前安打でつないだ。9番・伊波菜々の左前適時打を演出し、1―1では石川のセーフティーバントの間に三塁から生還し、決勝のホームを踏んだ。4回の第2打席では鋭い打球で中前に運んだ。この日は2安打をマークし、バットでも存在感を示した。 日本人最速の本格派左腕は昨季、最多勝利(14勝)や最優秀防御率(0・83)など個人タイトルを総なめ。2年連続MVPの活躍で22年のリーグ発足後、チームの初優勝に貢献した。今夏のパリ五輪では、ソフトボールは実施種目から除外されているが、種目復帰する28年ロサンゼルス五輪では「エース」として期待がかかる。23歳の後藤は投打で成長し、大谷が躍進する地、4年後のロスにつなげていく。
報知新聞社