ソフトバンク甲斐拓也先制3ラン バッテリー組んだ元守護神からの一発に込めた感謝「大きな心で守ってくれた」巨人戦に続く元盟友打ち
◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA1―10ソフトバンク(7日、横浜) かつての守護神にも容赦はなかった。ソフトバンクはDeNAに移籍後初先発した森唯斗から5点を奪って3回途中でKO。先制パンチは甲斐拓也の2号3ランだった。「いい投手ということは十分分かっている。割り切って勝負しにいった」。2回1死一、二塁。内角に食い込む球を左翼席最前列に運んだ。 ■森唯斗から!甲斐がハマスタにかけたアーチ【動画】 甲斐は昨季までソフトバンクに在籍した森唯とバッテリーを組み、2017年から4年連続で日本一の喜びを共にした。互いに涙を見せ、配球を語り合い、苦労も乗り越えた。「僕がリードしきれない部分がたくさんあった中で、すごく大きな心で守ってくれた。その分、僕もしっかりやらないといけないと思わせてくれた」 3月2日のオープン戦でも3ランを見舞い、約4カ月ぶりの再戦だった。「すごく感慨深い。いい投手から点を取れたのは良かった」。5月30日の巨人戦でも昨季までチームメートだった高橋礼から2打席連続タイムリー。交流戦でかつての盟友たちを打ち砕いた。 2回の先制弾は柳町達が送りバントを失敗した直後。前日6日は中日に零敗を喫しただけに、小久保裕紀監督は「流れ的には良かった。あのままずるずるいったら昨日みたいな雰囲気になった」と絶賛した。3回以降も攻撃の手を緩めず、今交流戦で初の2桁得点となる10得点で再び貯金20。柳田悠岐を欠く打線が迫力を取り戻した。(末継智章)
西日本新聞社