新学期を元気に過ごすために、子どもが明日もまた話したくなる「話の聞き方」
(3)声かけのコツ
子どもが安心して話せるようにするには、自分が何を話しても大丈夫、受け入れてもらえると思えるようにすることではないでしょうか。まずは、子どもの目線に立って共感しながら聞いてあげましょう。 「へえ、そうなんだ」「よかったね」「すごいじゃない」などと肯定的な声かけをしてみてください。一緒になって大笑いするのもいいですね。 子どもは自分が認められたことがうれしくなり、「話すって楽しい」「話すと気持ちが軽くなる」「もっと話したい」と思えるのではないでしょうか。 話の中で、どうしても、アドバイスが必要な時は、「あなたの気持ちはよくわかるよ」「そうだよね」などといったん受け止めてから意見やアドバイスを伝えるようにしましょう。 「それはだめだよ」「~したほうがよい」「~しなさい」などと意見を押し付けるのではなく、「~してはどうかな」などとそれとなく提案する言い方にしたほうが子どもは素直に受け入れやすくなります。 また、おうちのかたは、次々聞きたくて、子どもの話を遮り、質問をしたくなることもあるかもしれませんが、それによって、子どもの話す意欲が失われてしまう場合があるので要注意です。質問は短くして、話題を変えたりすることなく、子どものペースで話を進めるようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
お子さまが、何か話しかけてきたら、忙しいその手をちょっとだけ止めて、言葉を返してあげてください。「そうなんだ」「うん、うん」、オウム返しでもよいのです。気持ちを込めて返してあげてください。ほんの少し心がけるだけでも、きっと、お子さまに次の言葉が生まれてくるはずです。 親子の楽しい会話が弾むことを願っています。
吉田かさね 「赤ペン先生」歴26年。3年生担当 高校生の時、「進研ゼミ」を受講していて、「赤ペン先生」の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらよいなと思い、「赤ペン」の道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。 また、続けることで、力がついたと実感でき、自信を持ってもらえることが一番の励み。 趣味:読書・舞台鑑賞 自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!) 1男1女の母。
プロフィール 赤ペン先生 赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。