これぞニッポンのクルマ! そして日本の技術! 30年前に続々登場した軽自動車ベースの多人数乗車ミニバンに驚きしかない
ダイハツ・アトレー7/トヨタ・スパーキー
2000年7月登場と最後発となったのが、ダイハツのアトレーワゴンをベースに1.3リッターエンジンを搭載した7人乗りミニバンのアトレー7だ。 こちらも軽自動車のボディのオーバーハングを延長し、大型バンパーやオーバーフェンダーでサイズを拡大していたが、エアロパーツ風のデザインであと付け感の少ないデザインが美点となっていた。 また、2000年10月にはトヨタへスパーキーとしてOEM供給がなされたが、トヨタのユーザー層にマッチしなかったのか、アトレー7よりも販売が低迷し、先んじて2003年春に生産終了となっている。 なお、このモデルは唯一商用モデルが存在し、ハイゼットグランカーゴの名前で販売されていた(トヨタ版はなし)。
スバル・ドミンゴ
軽自動車ベースのミニバン化の元祖といえるのが、1983年に初代モデルが登場したドミンゴだ。当時の4代目サンバーをベースに1リッターエンジンを搭載しミニバン化したドミンゴは、現在のものよりもさらにサイズが小さい旧規格時代の軽自動車をべースとしながら7人乗りとしていた点が最大のトピック。 また、サンバー譲りのリヤエンジンと、4WD仕様も用意されていたことで、道の狭い山間部などの人員輸送車としても活躍しており、終売後も長らく愛用するユーザーが少なくなかった。 そんなドミンゴは、1994年に2代目へフルモデルチェンジ。先代には存在しなかった2ペダルモデルも追加され(ECVT)、パワーステアリングも装着するなど、快適性は大幅にアップ。さらにキャンピングカー仕様で、ポップアップルーフを備えた「アラジン」を設定し、ラインアップの拡大もなされていた。
小鮒康一