【プレミア12】チャイニーズタイペイに敗れ連覇ならず 井端ジャパンの選手たちが語った大会から得たもの
0対4。日本はこの2本の本塁打以外に失点を許さなかったものの、前日まで4試合続けて2ケタ安打の打線が4安打に封じ込められて完封負けを喫した。5番の栗原陵矢(ソフトバンク)が振り返る。 「(相手投手陣は)コントロールがよかったです。バッター有利なカウントでなかなか進められなかったなと思います」 チャイニーズタイペイの先発リン・ユーミンは150キロ前後のフォーシームやツーシーム、カットボールやスライダー、チェンジアップ、カーブと多彩な球種を内外角にうまく投げ分けた。ダイヤモンドバックス傘下の3Aに在籍する21歳で、プロスペクトと期待されるだけの投球で侍ジャパンを封じ込めた。 4回を投げ終えて69球で交代。11月13日の韓国戦では5回途中で74球を投げた時点で代わっており、所属球団との約束があったのかもしれない。 2番手で登板したジャン・イー(元オリックス、西武でNPB時代の登録名は張奕)は150キロ前後の速球とフォーク、カットボールをうまく使って3イニングを無失点。 3番手で元ロッテのチェン・グァンユウ(陳冠宇)、4番手リン・カイウェイがそれぞれ1イニングを無失点に抑え、チャイニーズタイペイが完封リレーで逃げ切った。 「力不足しかないです。勝ちきれなかった。まだまだ技術が足りないです」 最後の打者になった栗原はそう話したが、今大会トップレベルの投手たちが決勝で立ちはだかった、という格好だった。 「そうっすね。でも、打たないといけなかったです」 【国際大会の連勝が27ストップ】 国際大会の連勝が27でストップ。プレミア12ではオープニングラウンド初戦から攻守にスキのない野球で8連勝を飾ってきたが、最後の最後で勝てなかった。 今大会ではチャイニーズタイペイと3度対戦し、2勝したあとに1敗。その黒星が決勝という舞台で刻まれた。これが一発勝負の難しさと言えるのではないだろうか。ミックスゾーンで沈痛な表情を崩さない坂倉に尋ねた。 「そうですね。難しさと言えば、ずっと難しかったですけど。あらためて勝負事だなっていうのは実感させられました。最後に負けては意味なかったんで、そこは悔しさしか残らないです」