工場で捨てられた2匹の子猫を発見。15年をともに過ごした飼い主さんとのエピソードが尊い
虹の橋を渡った2匹の愛猫。悲しみを乗り越え新たな家族をお迎え
飼い主さん家族に見守られながら、すくすくと成長した章ちゃんと隆くん。小さかった2匹は、15才の誕生日を迎えるまでに大きく立派な成猫になりました。 その間に、キラちゃんは虹の橋へ。そして、章ちゃんもまた15才になった3カ月後、旅立ったのです。飼い主さん家族は悲しみに暮れ、仲の良かったキラちゃんと唯一のきょうだいだった章ちゃんを亡くした隆くんのことを案じました。 一時は、ひとりぼっちになった隆くんですが、再び、にぎやかな日々を送ることになります。2匹の元気な元保護猫の男のコ「そら」くんと「ちび」くんが新たな家族としてやって来たのです。当初、隆くんは戸惑ったような様子を見せていましたが、少しずつ、2匹と距離を縮めていきました。 飼い主さん: 「今では2匹の猫たちと一緒に寝たり、毛づくろいをしたりするなど、“お兄ちゃん”らしい一面が見られるように。“父第一主義”で甘えん坊なところに変わりはありませんが、新入り猫に接する姿を見ると『成長したな』と思います」
個性あふれる猫との暮らしを振り返って。「かけがえのない家族です」
飼い主さんは、キラちゃん、章ちゃん、隆くんについてこう語っています。 飼い主さん: 「キラちゃんは、賢くて甘えん坊の猫でした。寝るときも起きるときも一緒。ときには、母に頼まれて私のことを起こしてくれることもありました。大きな声で鳴いて起こしてくれるキラちゃんは、私に『猫たるもの』について教えてくれた最初の“家族猫”です。 章ちゃんは、包容力のある甘えん坊。キラちゃんも隆くんも、章ちゃんのそばでくつろぐのが大好きでした。キラちゃんが旅立ってからは、章ちゃんの“甘えん坊度”が増したように思います。私が仕事から帰宅すると、章ちゃんはカバンの上でくつろいだり、私の持ち物に寄り添ったりするようになりました。 章ちゃんは、私が涙を流していると、そっと隣に寄り添ってくれる優しい猫。いつもそばにいてくれて、安心感を与えてくれるコでした」 隆くんは、お父さんが大好き! 1日のほとんどをお父さんとともに過ごすそうです。 飼い主さん: 「朝は、父と一緒に起床。父を見送ったあとは昼寝をして、夕方になると父の“おやつタイム”に参加するというかわいらしいルーティンをこなしています。父が何をするにもそのあとを付いていき、夜は、お父さんと必ず一緒に寝るほどべったり。私たち家族にとってかけがえのない存在です」 かけがえのない日々をともにすごしたキラちゃん、章ちゃんと隆くん。これからもお空の上から、隆くんやそらくん、ちびくん、そして飼い主さん家族のことを見守ってくれることでしょう。 写真提供・取材協力/@Natsumi_Cat_222さん/X(旧Twitter) 取材・文/佐東みかん ※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
ねこのきもちWeb編集室