ファーウェイのクラウド事業が南アで急成長、5年で16倍に=幹部
[ヨハネスブルク 24日 ロイター] - 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のクラウド・グローバル・マーケティング・アンド・セールス・サービスのジャクリーン・シー社長は24日、南アフリカにおける同社のクラウド事業が過去5年で急成長したと明らかにした。 南アの企業や政府からのより高い処理能力を持つコンピューターへの需要は増大し、クラウド事業者を呼び込んでいる。ファーウェイは2019年、外国のベンダーで初めて、南アにハイパースケール・データセンター(大規模なデータ処理能力と大容量のストレージを持つ施設)を開設した。 シー氏は、同社がヨハネスブルクで開いたクラウド関係者の会議で出席者に、南アでは政府や金融、教育、通信や一部メディア、電子商取引といったセクターで1000を超える顧客にサービスを提供していると説明。「こうしたさまざまな顧客からの力強い後押しで、当社の南アにおけるクラウド事業規模は過去5年で16倍余りになった」と語った。 一方でシー氏は、総収入自体はまだそれほど大きくないので、今後はシェア拡大に向けてさらに各種ソリューションを打ち出していく考えを示した。 市場調査会社アフリカ・アナリシスによると、南アのクラウド市場は2023─28年で年間約26%成長し、1130億ランド(60億ドル)に達する見通しだ。