名古屋おもてなし武将隊の5人卒業 ── ファン2000人に見守られ出立
名古屋のPR活動に励む「名古屋おもてなし武将隊」のメンバーの半数がこのほど、同隊を卒業となり、出立式が中区の名古屋城二之丸広場にて行われた。「名古屋の魅力を全国に伝えるために」をモットーに2009 年11月に結成された同隊をこの日卒業したのは武将の豊臣秀吉、前田利家、前田慶次、陣笠隊の亀吉、元気!の5人。当日はメンバー全員がそろう最後の演武を見届けるため、2000人のファンが駆けつけ、目に涙を浮かべながら暖かく見守っていた。
2000人が武将とハイタッチ 北海道から来たファンも
卒業メンバーは一人ひとり挨拶を行い、途中、感極まって言葉を詰まらせる場面も。結成当初から在籍する利家は、そんなメンバーたちの挨拶を聞きながら、涙を見られまいと傘を深く持ち顔を隠し、ファンの涙を誘っていた。 出立式のあとは、武将隊とのハイタッチ会。若い女性ファンのほかに小さな子どもや年配の方など幅広いファンが多く参加し、二之丸広場を一周してもまだあふれるほどの行列ができた。 武将隊に会いに城に通うことで仲良くなったという、いわゆる“城友(しろとも)”の女子中高生グループに彼らの魅力を聞くと、名古屋市内から訪れた秀吉ファンの一人は「かっこいいし、おもしろい!武将隊を知って名古屋のことを好きになりました」と笑顔を見せた。 中には北海道からこの日のために来たという強者も。「名古屋の魅力を知ることができたので、武将隊にはありがとうの気持ちでいっぱいです」と話した。
4月4日には再び現世に蘇る武将お披露目
また利家ファンという、東京から訪れた21歳と19歳の姉妹は「今日は来れなかったけど母親も好きなんです」と教えてくれた。 ハイタッチ会が終わっても、別れを惜しむ多くのファンが彼らを囲んだ。再び信長が感謝を伝え、最後はCD発売もしている「不離威騎!(フリーキー!)」をサプライズで披露し、大盛況のうちに幕を閉じた。 徳川家康は言う。「我ら名古屋おもてなし武将隊はこれからもずっと続くぞ。まずは100年じゃ」。4月4日には再び現世に蘇る武将と新たな陣笠が加わり、10人そろってのお披露目式が行われる。