コンバージョン率が高い=良いECサイト? CVRを評価するときの注意点とは
たしかに、実店舗がある有名ブランドのECサイトとかはコンバージョン率が高そう。
そうなんだよ。けれども、コンバージョン率は100%にはならない。50%や60%にもならないんだよね。
それって、当たり前のことなんじゃ……。
コンバージョン率が100%になるビジネス?!
ネットショップをある程度運営しているとごく常識的なことなんだけど、ここに感覚的に気づかない可能性があるんだ。世の中には「コンバージョン率100%」っていうビジネスがあるんだよ。なんだと思う?
え? コンバージョン率100%? そんな夢のようなビジネスが!?
たとえば、飲食店。ファミレスをイメージしてほしい。お客さまが入店した時点で必ず何かを注文するよね。物販ならコンビニエンスストアだって、入店したお客さまがほぼ何かを購入して退店していく。コンビニだと50%以上のお客さまは何かしら商品を購入してお店を出ていくんじゃないかな。
たしかに! リアルのビジネスはコンバージョン率が高そう!
ECサイトのコンバージョン率の低さへの違和感は、長年リアルのビジネスを営んできた会社さんが抱きやすい。「実店舗だとほとんどのお客さまが購入して帰るぞ!」ってね。 こういう会社さんは、サイトのリニューアルや商品ページの作り込みに傾倒しやすいんだけれど、「ECサイトのコンバージョン率はそんなもん」だと理解した方がいいかもしれないね。
そうだね。ここはECというビジネスが「ショップ間の移動コストが少ない」ことが大きな理由だろうね。 次に聞きたいんだけれど、「コンバージョン率が高い」ネットショップは良いショップだと思う?
もちろんですよ! だって「売上の公式」からいえば、コンバージョン率が高ければ最終的な「売り上げ」の数値も高くなるじゃないですか!
そうとも言えないんだよなぁ。ECサイトって、サイトの規模が大きくなる(=売上規模が大きくなる)ほど、基本的にコンバージョン率は下がるものなんだよ。