【攻撃的3バックに挑む森保ジャパン。2シャドウの組み合わせと可能性(2)】シリア戦は南野・旗手からスタートか……新システム確立が「三笘・伊東不在時」の重要なオプションに
11日の相手・シリアは2026年北中米W杯アジア最終予選進出の可能性を残している。 ■【画像】「1枚目、西部警察みたいw」と話題の、サッカー日本代表12選手が飛行機の前で撮影した「迫力満点の集合写真とサングラス姿の“ボス”」■ 「相手も勝たないといけない中で来るので、難しい試合になると思う。しっかり気合を入れてやっていきたい」と左ウイングバック(WB)での先発が有力視される前田大然(セルティック)も警戒心を口にする。6日のミャンマー戦(ヤンゴン)のような楽勝ムードにはならない可能性が大だろう。 だからこそ、攻撃的3バックを試す価値が上がるということ。最終予選になれば、シリア以上に強い相手がズラリと並ぶ。日本がアジアカップ(カタール)で苦杯を喫したイラク、イランを筆頭に、優勝したカタールや準優勝のヨルダンら中東勢が半数以上を占める状況だ。そこで、このシステムが本当に使えるかどうかを試すことは非常に重要なテーマ。森保一監督もより緊張感を持って、ゲームに挑むはずだ。 次の攻撃陣は、前回出番のなかった上田綺世(フェイエノールト)が1トップに入り、南野拓実(モナコ)と旗手怜央(セルティック)を形成。右WBに相馬勇紀(カーザ・ピア)、左WBに前田が陣取り、ボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)の組み合わせが有力だ。 この構成だと、ミャンマー戦のように攻撃時は遠藤がアンカーの位置に残り、田中は機を見て前に出て、旗手と流動的に動きながら相手をかく乱。南野も彼らと連携しながらフィニッシュを狙っていくことになる。旗手と南野はこれまで組んだ回数が少ないだけに、どこまでスムーズな絡みを見せられるか。そこは1つの注目点と言える。
■田中碧と旗手怜央のコンビも
試合展開にもよるが、指揮官は前回同様、積極的な選手交代を行って、異なる組み合わせをチェックしていくだろう。エディオンピースウイング広島での代表戦初開催という点を踏まえると、川村拓夢(広島)もどこかで起用したいところ。川村と遠藤がボランチを組み、田中碧をIHで使うといったオプションも試すことも考えられる。田中碧・南野、あるいは田中碧・旗手のコンビは4-3-3-のIHでは実績があるが、より高い位置でどうなるかは未知数な部分がある。その効果も見極めておきたいものである。 堂安律(フライブルク)もミャンマー戦は45分のみの出場にとどまっているため、途中から出てくる可能性が高い。彼自身もフライブルクではWBをやっているため、もっと右の幅を使いながらプレーしたいという思いがあるようだ。ミャンマー戦は左肩上がりの形でそのチャンスはなかったが、次は右肩上がりの攻めにもチャレンジしたいと考えているのではないか。そういう中から2列目のベストな組み合わせを見出せれば理想的だ。
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