今後1週間 天体観測日和が続出 紫金山・アトラス彗星だけじゃない 満月や流星群も
13日日曜夜、長野県・美ヶ原で「紫金山・アトラス彗星」の様子が撮影されました。秋は、移動性高気圧に覆われると、天体観測にも適した日が増える時期です。この先1週間は、肉眼でも様々な天体ショーが見られますので、暖かくして夜空を見上げてみて下さい。
「紫金山・アトラス彗星」だけじゃない 10月の天体ショー
紫金山・アトラス彗星は、2023年1月に中国・紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡によって発見された、非周期彗星です。日本時間の9月28日に太陽に最も接近した後、地球に最も近づくのは10月13日ということで、長野県・美ヶ原でその姿が撮影されました。広い画角で撮影した画像では、右側の地面近くに、彗星が写っています。 今回はカメラで撮影したものですが、10月は、まだまだ、肉眼でも楽しめる天体ショーが控えています。 17日木曜は満月で、これは2024年では、最も地球に近い満月です。10月はネイティブアメリカンが狩猟に最適な時期ということから、10月の満月は「ハンターズムーン」とも呼ばれています。 また、21日月曜頃は、オリオン座流星群が極大を迎えます。見頃は、極大を中心とした前後数日間の夜半から未明です。流れ星の数は、1時間に5個程度で、月の条件は悪いですが、ぜひ、夜空を見上げてみて下さい。
この先1週間の天気は?
この先1週間の天気です。 満月となる17日木曜は、広く晴れて、満月を楽しめる所が多いでしょう。関東だけは曇りや雨ですが、夜遅くなるほど、雲が薄くなる可能性があります。 そして、オリオン座流星群が極大を迎える21日月曜頃は、全国的に晴れるでしょう。流星群は、ピークとなる21日月曜頃だけでなく、その前後数日間も見られるので、広く晴れる20日日曜も、おすすめです。 ただ、この時期、晴れる所では、日が暮れると、グッと冷えます。天体ショーを見る時には、体を冷やさないよう、暖かくして楽しんで下さい。
日本気象協会 本社 望月 圭子