斎藤工「“普通にしていると消えちゃう”という未来に怯えて、何年もやっている」唯一無二の存在感を支える“筋力”
1月10日と17日にFODで配信されるドラマ『ペンション・恋は桃色season3』に出演する斎藤工さん。アドリブでの会話劇も多い一風変わったドラマだが、斎藤さん本人も異色な俳優道を歩み続けている。そんな斎藤さんが語るTHE CHANGEもやはり、一筋縄ではいかなかった。【第2回/全3回】 ■【画像】美しい横顔!斎藤工さんと東京タワーを見つめる気分になれるショット■ 1月10日と17日にFODにて配信されるドラマ『ペンション・恋は桃色season3』では“素”に近いアドリブシーンを演じ、一方で昨年末まで放送した『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)では神木隆之介さん演じる主人公の憂いを帯びた兄を演じ、際立った存在感を見せつけた。さらに2012年からは映画製作も精力的に行い、12月20日からは企画を担当した『大きな家』が公開されたばかりだ。 芸人への特別な想いはいまも変わっていないようで、斎藤さんにTHE CHANGEを聞くと、こんな答えが返ってきた。 「最近、コントを作って演じたことです」 それは、11月22日に開催された「永野50歳記念ライブ~ありがとう斎藤工~」でのことだった。タイトルの由来は、公式サイトによると「誰よりも早くその才能を見出したのが、俳優・斎藤工」だということ。永野さんのブレイクのきっかけとなった「ラッセン」が生まれたのは、斎藤さんが監督し永野さんに出演オファーした映画『バランサー』だったという逸話もある。
斎藤さんが執筆した、コントの内容とは……
「事前に“こういうタイトルでやります”という報告が来たんです。それで“せっかくだから僕も出してください”とお願いすると、ライブの1週間前に台本が送られてきて。その内容が、永野さんと軽くトークをして、永野さんオススメの芸人さんの芸を観るみたいな、王族みたいな立場だったんです」 齋藤さんは「これはちがう」と感じた。 「チケット5000円で、お客さんと一緒に芸人さんを観るだけなのはちょっとちがうなと思ったんです。それで、前から気になっていた男性の局部のコントを書くべきだと思いまして」 ーー男性の局部……? 「42度以上の高熱を出すと精子の質が低下するということを擬人化したコントです。僕と永野さんのふたりで、睾丸を演じるというショートコントを書いたんです。ほとんどナレーションベースで、自宅でスマホで録画してデータをお送りして、ということをやりました」 齋藤さんが伝えたいことは、「この経験で自身にCHANGEが訪れた」というありきたりなエピソードトークではなかった。 「僕が変わったという話というか、たとえばこういうふうに取材をしていただくときってこちらとしても提供すべき情報があり、それを元に取材をしてもらうことが多いと思います。でも、その瞬間のスムーズさのようなものに力点を置いてしまうと、あとあと結局なにも残らないなと思うんです。