大江町清園寺で終い弘法の大根炊き 熱々を食べて無事願う/京都府・福知山市
京都府福知山市大江町河守下町、高野山真言宗・清園寺(若田真樹住職)で21日、終い弘法の大根炊きがあった。前日からじっくりと炊いた熱々の大根が、参拝者たちに振る舞われた。 9年前から続く恒例行事で、今年は約30人が参拝。最初に法要が営まれ、参拝者全員で般若心経などを唱えた。 法話で若田住職(57)は「いま世間では3つの感染症がはやっていますが、もしかかったとしても『ひどくならずにこれくらいで済んだ』と思えるよう、プラス思考で過ごしてほしい」と呼びかけた。 法要後は大根炊きが振る舞われた。用意した大根は30本。同寺の密教婦人会員5人が、大鍋で油揚げと同町小原田産のこんにゃくを一緒に炊き、参拝者は「来年も無事に過ごせるように」と願いながら食べていた。また弘法大師の身代わりお守りを授かった。 同寺の代表総代の青木茂雄さん(87)=河守清水=は「寒い日ではありましたが、予想より多く参拝していただいた。大根はしっかりと味が染みて大変おいしく、多くの人たちがおかわりされていました」と話していた。