巨人左腕で42年ぶりの最多勝 日本シリーズMVP…特別な「26」背負ったレジェンド
創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第46回は内海哲也。 * * * 内海哲也は巨人の左腕として数々の“偉業”を成し遂げてきた。 1982年4月29日、京都府生まれ。敦賀気比から2000年、オリックスの1位指名を拒否し、東京ガスへ進み、03年の自由獲得枠で巨人入団。祖父・内海五十雄と同じ背番号「26」を背負った。 05年は開幕ローテに入り、4月だけで3勝をマーク。06年はチームトップの12勝。07年は開幕投手を務め、14勝に最多奪三振のタイトル。10年には選手会長となり、2度目の開幕投手に指名された。 11年のシーズン最終戦、10月22日の横浜戦は、長野久義の代打逆転サヨナラ満塁本塁打が飛び出し、自己最多の18勝に到達。中日・吉見と並んで巨人左腕では高橋一三以来42年ぶりの最多勝、同じく15勝以上も新浦寿夫以来32年ぶりとなった。そして翌12年は15勝、巨人左腕では史上初の2年連続最多勝を獲得した。同年、日本ハムとの日本シリーズでは第1、5戦で2勝を挙げ、MVPとなった。 18年、西武・炭谷銀仁朗のFAに伴う人的補償で西武へ移籍。22年に現役引退。24年から巨人コーチを務めている。
報知新聞社