高額な「離檀料」に「墓石撤去費用」…承継者不足で需要急増の〈墓じまい〉に待ったをかける「厄介なトラブル」とは【専門家が解説】
根拠のない請求には疑問を提示
かくしてその弁護士が嫌がった案件は、私が、当社懇意の弁護士さんのバックアップのもとで引き受けることとなりました。結果、希望通りの「離檀料ゼロ、円満解決」に持ち込み、大変喜んで頂けました。 私が離断のお手伝いをはじめたのは、お寺に精神的に嫌な思いをさせられた方からの相談がきっかけでした。 「お葬式でお金の話しかしなかった。」 「お墓を撤去するのに300万円はかかるよとお寺に言われた。」 「離檀をするのに1,000万円かかると言われた。」等々… 現在、私は「使者」として、依頼者に代わってお寺に離檀の告知をする。そこで、今までの経験を活かし依頼者の希望通りになるよう「智慧」を使う。ここで大事なのは私の経験と智慧となります。 寺院に離檀料と称する費用を請求する権利などはない。遺骨の所有権も当然ない。あるとすれば、「更地にして返せ」という請求権のみ。離檀料は一切払わない。墓石撤去は承諾を得られれば施工するが、無理強いはせず、出入りの石材店にも話を伺う。依頼者に石材店の見積もりを提示し折り合いが合えば、出入りの石材店で撤去を実施する。などなど… しかしながら、お寺に世話になっていたことも、お寺の維持にお金がかかることもまた事実です。毅然とした態度で望みますが、円満に解決するためには少し歩み寄りが必要だと考えています。 そういった事情から、「お寺さんに会わないように、全て代行してもらいたい」と希望される依頼者様が多いですが、現在は、一度はご自身で直接お寺にご相談してくださいと頼んでいます。 やはりお寺といっても、相手は人。礼儀を持って対応すれば、費用もかからず離檀できることは間違いない。まずは、怖がらず毅然とした態度でお寺に相談してみましょう。 小西 正道 株式会社縁 代表取締役
小西 正道
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