がんの予防にも!ダイエットに効果がある酢の種類は?おいしく続けるコツも伝授!
今回、WEBオリジナル企画「主治医の小部屋」で取り上げるのは「お酢の効果」について。お酢は体にいいとわかっていても鼻にツンとくる酸っぱさが苦手という人も。そもそもお酢にはどんな効能があるのでしょうか。無理なく飲むためのアイデアとともに、石原新菜医師に教えていただきました!
疲労回復効果や、がんの予防にもつながる
Q:50代男性です。お酢は体にいいといわれますが、酸っぱいのが苦手です。リンゴ酢や酢大豆などを試してはみたのですが、おいしいと思えなくて続けられず、すぐやめてしまいました。苦手な私でも続けられるような工夫や先生おすすめのレシピがあったら教えていただきたいです。また、具体的にどのような効果が期待できるのか知りたいです。 ――お酢を飲むと、どんな効能が得られるのでしょうか。 期待できる健康効果はいくつもあります。たとえば、お酢の持つ酢酸やクエン酸は、代謝をあげて肥満気味の人の内臓脂肪を減らす効果があると報告されています。それだけではありません。血糖値の上昇を抑制する、血液をサラサラにして動脈硬化を予防する、カルシウムやミネラルの吸収を助ける…。さらにクエン酸がエネルギーの産生の効率を高め、疲労回復を助けるともいわれています。 血糖値やコレステロール値が高い状態が長く続くと、がんになる恐れがありますので、その手前の生活習慣病を予防するためにお酢の力を借りるのは、最終的にがんを防ぐことにもつながります。 ――お酢が苦手な人が飲み続けるための良い方法はありますか。 お酢とハチミツを合わせると、お酢特有の酸っぱさが軽減され、とても飲みやすくなります。一例として「はちみつレモン」という清涼飲料水がありますが、まさにあのような味です。お酢の水割り、ソーダ割りなど、いつもの飲み方にハチミツを小さじ1~2杯ほどを加えるといいでしょう。 ヨーグルトに少しお酢を混ぜるのも、飲みやすくする方法の1つです。ヨーグルトの乳酸菌とお酢の酢酸菌を一緒にとると、白血球の一種である「マクロファージ」が活性化するという研究結果も出ているので、まとめていい効果が期待できます。 また、納豆にお酢をかけるのもおすすめです。納豆の泡がふわふわになっておいしくなり、お酢の酸っぱさも軽減されますよ。肉じゃがやしょうが焼きといった普段の料理に少し入れるのもいいですね。マイルドになったお酢が、料理の味をより際立たせてくれます。