AZ-COM丸和HDの「同意なき買収」、対抗馬登場で視界不良
AZ‐COM丸和HDはアマゾンの配送やスーパー、ドラッグストアの物流も手がける企業。ファイズHDなどの買収も手がけてきた(編集部撮影)
物流業界の「同意なき買収提案」が新たな展開を迎えている。 小売業向け3PL(物流の一括受託)大手のAZ‐COM丸和ホールディングス(9090)は、低温食品物流を手がけるC&Fロジホールディングス(9099)に対し、5月上旬をメドに公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOB価格は1株3000円で、完全子会社化が目的だ。C&Fの株価は瞬く間に3000円台に急騰し、足元では3300円付近まで上昇している。 丸和HDは3年以上をかけ、C&Fと経営統合について協議してきたが、C&Fが2023年10月に検討を中止。そこでTOBでC&Fの株主に是非を問う形とした。C&F側の賛同を得られない場合も買い付けを開始する方針だ。丸和の「同意なき買収提案」に対してC&Fがどのような対応をとるのか、注目を集めている。
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田邉 佳介