腰痛の原因は“スマホ首”だった! 日本人の8割はギックリ腰の爆弾を抱えているってホント?
ゴルフをしていたら急に腰が! ギックリ腰の原因は、急に腰をひねったから? それとも腹筋や背筋が弱いせい? しかし、「これらはすべてNO! 腰痛の原因は“スマホ首”にあるケースがほとんどです」と話すのは、代々木あおいカイロプラクティック院長の秋山誠司氏。当たり前のように使っているスマホがいけなかったなんて! あなたは大丈夫? スマホ首かどうかは“耳の位置”で確かめて! 「ギックリ腰になり、『病院や整骨院で電気治療を受けたり自分で湿布を貼ったりしているのに全然良くならない』そう訴える患者さんが多くいらっしゃいます。カイロプラクティックの施術を約20年行ってきた私に言わせてもらうと、それらは対症療法にすぎず、根本から腰痛の要因を取り除くものではありません」 こうした対処療法は一時的に痛みが軽減することはあっても、要因は蓄積されたままで、いつまたギックリ腰になってもおかしくないという。 「では、ギックリ腰の本当の原因は何かというと、日常生活の誤った姿勢や体の使い方にあります。特に、長時間スマホを見る人はすでに危険水域と考えていいでしょう。下を向いて手元のスマホ画面を見続けると首が前に出ます。それによって背骨の本来のカーブが失われ、骨と骨の間のクッションである椎間板が圧迫されてしまうのです」 「ギックリ腰は、『原因』『蓄積』『発症』の3段階の経過をたどります。日本人の8割は“スマホ首”といわれ、多くの人が本来の背骨のカーブを失っています。椎間板が消耗した状態が続けば、ゴルフや大掃除、庭仕事やくしゃみなどの動作が最後の一撃となって、いつギックリ腰を発症しても不思議ではありません」 ギックリ腰は、ある日突然やってくるものではない。長時間のスマホ操作やデスクワークなどで下を向く姿勢を取る人は、すでにギックリ腰予備軍。頭が前に出て本来の首のカーブが失われることで腰が曲がって反らなくなり、日常的に椎間板を潰しているからだ。 その状態が続けば椎間板の負担は蓄積され、コンディションは悪くなる。いつ、どんな動作でギックリ腰を発症しても不思議ではない。ゴルフは前かがみの姿勢をよく取るため、たまたま最後の引きがねとなることも珍しくない。しかし、原因はゴルフだけではないのだ。 ギックリ腰の原因である“スマホ首”になっているかどうかは、簡単に確認することができる。真っすぐ立って耳が肩より前に出ていたら特に注意しよう。 ■スマホ首のチェック方法 真っすぐ前を向いて立ったときに耳の位置が肩より前に出ていたら、アナタのスマホ首はほぼ確定。長時間スマホやパソコンに向かって下を見る姿勢などにより、頭が前に出ていると考えられる。首は成人で重さ6~8キロの頭を支えているが、首が45~60度傾いて頭が前に出るとその負担は22~27キロとなる。 秋山誠司 あきやま・せいじ/日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター。2009年に代々木あおいカイロプラクティック( 東京都渋谷区)を開業。11年からゴルフの痛みに関する解説をゴルフ雑誌で開始し、同時に書籍やDVDも発行。腰痛ベルトやストレートネック対策枕などを開発し、ベストセラー商品にもなっている。ゴルフのベストスコアは75。 ◇ ◇ ◇ もしかして、“紳士力”が試されてる?→関連記事【同伴者のスカートの中が見えそう!「こんなとき、どうする」クイズ12問】をチェック!