氷点下、築50年の家に一人で暮らす認知症の母のヒートショックが心配!遠距離で息子が考えた対策とは?「一番はなるべく実家で一緒に生活することだが・・・」
【2】寝室は室温を18℃に保つ設定に
寝室も、ヒートショックの危険がある場所のひとつです。 母が寝ている布団の中は暖かいのですが、夜中に布団の横にあるポータブルトイレを使うために布団から出ると、それだけで寝室の室温との温度差が10℃以上になってしまうため、ヒートショックを起こす可能性があります。 そのため、冬は寝室のエアコンの暖房を一晩中入れるようにして、室温を18℃に保つよう設定をしています。
【3】冷えるトイレにはパネルヒーターを
母は、日中はポータブルトイレではなく、家のトイレを使います。トイレは玄関のそばにあるので、外の気温に近いところまで室温が下がり危険です。 母は暖房器具の操作ができませんし、誤操作による火事の心配もあるため、操作がいらない人感センサー付きのセラミックヒーターを購入しました。トイレの扉を開けるとセラミックヒーターの電源が自動で入り、トイレを出て1分ほど経つと自動で消えます。 トイレ自体が狭いのと、即暖性のあるセラミックヒーターなので、トイレ全体がすぐに暖まります。
【4】冷え込む朝はスマートリモコンが必須
ヒートショックの対策は場所だけでなく、時間帯も大切です。特に冷え込みの厳しい朝は、ヒートショックのリスクが高くなります。 朝の対策は、母が起きる2時間前くらいから、居間や台所をエアコンの暖房でしっかり暖めるよう予約設定しています。しかし気密性の低い家なので、エアコンの暖気が逃げてしまい、設定した室温になりません。 そこでわたしは、スマートリモコンや遠隔で確認できる温湿度計を居間や寝室、台所などに設置して、リアルタイムで室温を把握するようにしています。もし部屋が十分暖まらなければ、遠隔操作でエアコンの設定温度や風量を上げます。 例えばエアコンの設定温度を22℃にしたのに、外の気温がマイナス12℃だったので、室温が3℃までしか上がらないことがありました。そこでスマートリモコンを使って、エアコンの設定温度と風量を最大にしたところ、室温は10℃以上になりました。