増える【墓じまい】改葬件数は20年で2倍以上増加。お墓の引っ越し「手続きや平均費用」が気になる!
【墓じまい】改葬件数は過去最高に
●改葬件数の推移【グラフ1参照】 ・1998(平成10) 7万263件 ・2003(平成15) 6万8579件 ・2008(平成20) 7万2483件 ・2013(平成25) 8万8397件 ・2018(平成30) 11万5384件 ・2019(令和元) 12万4346件 ・2020(令和2) 11万7772件 ・2021(令和3) 11万8975件 ・2022(令和4) 15万1076件 厚生労働省が2023年10月に公表した「令和4年度衛生行政報告例」によると、2022年度の全国の改葬件数は過去最高の15万1076件に。1998(平成10年)年からの推移を見ると、この四半世紀の間に約2倍に増えています。【グラフ1】。 ちなみに改葬件数のトップ3を見ると、都道府県別では、東京都1749件、神奈川県1430件、大阪府7934件。政令指定都市別では神戸市3327件、名古屋市2600件、横浜市2376件。 また、いわゆる「墓守」がおらず放置されたままのいわゆる「無縁墓」を国や自治体が撤去した件数は3414件でした。
墓じまいを考える人はどのくらいいるの?
近年増える「墓じまい」について、みんなの意識調査ものぞいてみましょう。 ●お墓購入予定の人の約半数が「墓じまいを前提」としている【グラフ2参照】 全国石製品協同組合(全石協)が2022年9月19日に公表した調査結果では、お墓の購入予定者の48.9%が「七回忌まで」「三十三回忌まで」というようにお墓の使用期限をあらかじめ想定していると回答。ほぼ半数の人が「その先の墓じまい」まで考えてお墓を選んでいることが分かります。 また、鎌倉新書が2023年3月に公表した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)」によると、購入されたお墓の種類別で最も多かったのは「樹木葬(51.8%)」、次いで「納骨堂(20.2%)」でした。 樹木葬の首位ランクイン、そして納骨堂が一般墓を上回るのは同調査史上初とのこと。承継者が要らないお墓を選ぶ人が増えている傾向がうかがえますね。