TM NETWORKが語る、音の世界と人間の喜怒哀楽が現れたトリビュートアルバム
TM NETORKメンバーにとっての松任谷由実の存在
Human System / 松任谷由実 with SKYE 田家:松任谷由実 with SKYE。SKYEというのはギター・鈴木茂さん、ベース・小原礼さん、ドラム・林立夫さん、キーボード・松任谷正隆さん。レジェンド・バンドであります。 小室:こんな時が来るとは思わなかったですね。 宇都宮:ほんとだね。 小室:TMの曲を小原礼さんがベースを弾いているという。「Human System」がいいんじゃないかっていうのは、僕が言ったんですけども、ユーミンには合っているんじゃないかなってご提案をさせていただきました。 田家:それはこのトリビュート・アルバムの話の流れの中で? 小室:そうですね。去年『ユーミン乾杯!!』というユーミンのトリビュートで乃木坂さんが歌った「守ってあげたい」を、僕がリミックスをやらせてもらっているので、そういう関係もあるんですけど。その前にずっとはるか昔にTRFの「BOY MEETS GIRL」をユーミンが歌ってくれたりとか、お付き合いはあるんですけどね。 田家:お2人の中の松任谷由実さんはどういう存在でした? 木根:僕は高校3年ぐらいかな。原宿のメロディ・メーカーというレコード屋さんがあって、あの頃「傷だらけの天使」が流行っていて、ショーケンのファッションがバギーがだというのでその格好を真似してスポーツ刈りで。「MISSLIM」のアルバムを買いに(笑)。 宇都宮:スポーツ刈りだもんね……(笑)。 木根:スポーツ刈りなの。髪の毛は。まだ学校行ってたから。 宇都宮:僕は大ファンで、特に荒井由実時代が好きで、どんだけ聴いたかっていうぐらい。 田家:感慨深いですね。 宇都宮:感慨深すぎる。荒井由実のライブがあって、3日間限定という。 田家:サンプラザで。 宇都宮:はい。あれチケット取れて。 田家:わお! 宇都宮:もう号泣してました。懐かしすぎて。 木根:『ひこうき雲』、『MISSLIM』はこの3~4枚ぐらいね。 宇都宮:うん。『14番目の月』とかね。 木根:聴きまくった。 TIMEMACHINE / 坂本美雨 田家:そのユーミンの後を、先週も話に出た「TIMEMACHINE」を坂本美雨さんがやっている。 小室:坂本美雨ちゃんが近いっていうのは、そんなに僕たちは不思議じゃないんですけど、ライブはほぼ来てくれているんじゃないですかね。ツアー。 田家:龍一さんよりも坂本美雨さんの方が近い? 小室:近いですね。僕は僕で教授との関係値はありましたけども、でもそれよりもTMとしたら美雨ちゃんの方が近いかもしれないです。 田家:TK CAMPでしたっけ? 一緒にやりましたもんね。 小室:はい。やらせていただきました。そこに美雨ちゃんという存在は介入してのインターフェイスとかではないんですけども、全然。 田家:世代がちゃんと繋がっております。もう1人意外だったのが、くるりの「Still Love Her」なんですけども。 小室:これは木根さん? 木根:岸田くんのラジオに呼んでいただいて、そこらへんから交流がちょっとあって。それからちょっと疎遠だったんだけど、また今度佐藤くんから留守電に酔っ払って電話が入っていてみたいなことがあったので、うれしいなと思って。やってくれたんだと思って。 田家:美雨さんの「TIMEMACHINE」の歌はどんなふうに受け取られましたか? 小室:僕はよくフィーチャリングで参加していただいているので、ソロのときに。こういうファルセットの歌い方とかが得意な人ですよね。アレンジとかピアノとかが教授の本当に一番弟子みたいな方なんですよね。すっごい教授に似てますよ、いい意味で重いピアノ。ズーンって。 田家:荘厳な感じの。 小室:はい。 田家:さっきちょっと話に出ましたけど、くるりの「STILL LOVE HER」は『CITY HUNTER』にも関係している? 小室:はい。第二の「Get Wild」じゃないですけど、エンディングとしては「STILL LOVE HER」も『CITY HUNTER』ファンとしてはすごい有名ではまっているんですよ、これも。 田家:4月21日に発売になった『CITY HUNTER』ボックスの中にはこれも入っている、オリジナル版が。くるりのとっても淡々としている感じがありましたよね。 宇都宮:そうですね。くるりの世界。 田家:いろいろなストーリーがある中で、最後に満島ひかりさんの「ELECTRIC PROPHET」が入っているわけですが、聴いた後にまたお話を伺いましょうかね。