神室温泉入浴に金山杉の「手形」 金山の協力隊2人中心に作製
金山町の町制施行100周年記念事業として、同町地域おこし協力隊員の本間真生(まさき)さん(25)と川村佳恵さん(24)が中心となり、温泉施設「ホットハウスカムロ」の入浴特典などが受けられる「神室温泉手形」を作製した。町の歴史と共に育った樹齢100年ほどの金山杉を使い、自然の温かさを感じるデザインに仕上げた。来年1月1日に販売を開始する。 施設利用時に手形を提示すると、温泉入浴が2回無料となるほか、同温泉タオル1枚、近隣のレストランフォレストのメープルソフト1個と引き換えることができる。手形1枚の価格は1200円で、計1700円分のサービスが受けられる。有効期限は2025年12月31日。 手形は円形と四角形の2種類。美しい木目が特徴で、神室山や温泉の湯気など地域の魅力が伝わるイラストが描かれた。利用するたびに温泉に入る人やサル、ソフトクリームのかわいいはんこが押され、デザインが完成する。円形が直径14センチ、四角形は縦横12センチほどの大きさで、利用後もストラップやコースターなどとして使うことができる。
町制施行100周年記念事業案として町民から寄せられたアイデアを基に、隊員2人が町内外に魅力を発信しようと、具体化に取り組んだ。町内の林業関係者などと連携し、材料となる金山杉の調達や成形に当たり、同じ協力隊員の大友淳さん(52)らの協力を得てレーザー加工、やすりがけなどを手作業で進めた。 本間さんは「手に取り、100年の歴史を感じてもらいたい。手形のかわいい写真を撮って楽しんでほしい」、川村さんは「町民はもちろん、観光で訪れた人にも金山の魅力を知ってもらう機会にしたい」と話している。手形はホットハウスカムロの受付で販売する。1月1日から販売するのは円形の手形で、四角形は2月1日から。各150個限定の予定。問い合わせはホテルシェーネスハイム金山0233(52)7761。