提出済みの「確定申告」が間違っていて「税金額がすごく高い」です…やり直しはできますか?
税務署に指摘されたあとで修正すると追加で税金がかかる可能性も
税務署に過少申告を指摘されたあとで確定申告の修正を行うと、過少申告加算税の対象になるおそれがあります。過少申告加算税とは、本来報告するべき税金額よりも少なく申告した場合に課される税金です。 過少申告税が発生すると、修正後に納めることとなる税金の10%が加算されます。ただし、新たに納める税金額が、最初に申告した税金額と50万円のどちらか高いほうを超えている場合は、超えた分の金額の税率は15%になります。 例えば、本来300万円の所得税が発生しているにもかかわらず、100万円の税額で申告していた場合、残りの税額200万円は、最初に申告した100万円を超えています。 最初に申告した100万円は50万円よりも高いため、新たに納める200万円のうち、100万円を超える分の100万円分の税率は15%になります。最終的な過少申告加算税は、10万円(100万円×10%)+15万円(100万円×15%)=25万円になります。 国税庁によると、税務署の調査前に修正申告をしておけば、過少申告加算税は課せられません。間違いが判明した段階で、すぐに修正申告することが大切です。
確定申告のミスに気づいたらなるべく早く役所に申告しよう
確定申告のミスに気づいたら、気づいた段階で修正が必要です。なるべく早く税務署に修正申告をしましょう。 本来より少ない税金額で申告したままで放置していると、過少申告加算税の対象となる可能性もあります。追加でさらに多くの税金納付が必要となりますので、できるだけ早い対応が必要です。 また、多く申告してしまった場合でも、確定申告をしてから5年以内に申告すれば、払いすぎた分を返してもらえます。 出典 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.2026 確定申告を間違えたとき No.9205 延滞税について 延滞税の計算方法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部