ドルチェ&ガッバーナのメンズショーから読み解く、冬らしくブラックを着こなすための4つのアイデア【2024年秋冬コレクション】
ミラノ・ファッションウィークの2日目を華やかに飾ったドルチェ&ガッバーナのメンズショー。イタリアのファッションハウスを率いるドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナは、1985年のブランド創設時より貫いてきたサルトリアルスピリットに焦点を当てた。イタリアならではのテーラリングへの敬意を示すのに、黒という色以上に相応しいものがほかにあるだろうか? 【写真を見る】ドルチェ&ガッバーナの2024年秋冬メンズコレクション全ルックをチェック! ホワイト、グレー、デニム採用されたいくつかのスタイルを除いて、ほとんどのルックがエレガンスと上品さを体現するブラックで構成された。満ち溢れる妖艶さとミニマリズムを備えたこの色が、英国的なフォーマルさを感じさせながらも、紛れもないドルチェ&ガッバーナらしさが注がれたスタイルの数々を彩っていた。次の冬に向け、最新のランウェイに登場したブラックの着こなしに取り入れるべきアイテムをピックアップする。 ■ベルト付きコート ベルトでウエストを絞ったロングコートが多く登場し、ドルチェ&ガッバーナのショーでも中心的なアイテムとなった。トレンチコートやファーコート、チェスターフィールド、ダブルブレストなど、黒はアウターウェアの選択肢に無限の可能性をもたらしてくれる。レザー、フェイクファー、ベルベットといった豊富な素材とテクスチャーで、ブランドらしいひねりを効かせた。 ■首周りのアクセサリー ドルチェ&ガッバーナを率いるふたりは、やはり英国の伝統的なスタイルに影響を受けているようだ。特に、多くのモデルがアスコットスタイルのスカーフやタイを首元に着けていたことが、はっきりとそれを裏付けている。シンプルなルックにさえエレガンスを添える、英国的なタッチだ。 ■フォーマルウェア ブラックは無難な選択肢だが、彼らはそれを否定することはない。今回の秋冬コレクションでは、ダブルブレスト、ノースリーブ、ショート丈のジャケット、光沢のある素材、オーバーサイズの襟、ラインストーンなど、ありとあらゆるスタイルのダークスーツが登場した。この伝統的なセットアップは、ドルチェ&ガッバーナのコレクションにおいて一貫して進化を続けている。 ■ステートメントブーツ ショーで見られたもうひとつのキーアイテムは、いくつかのスタイリングに取り入れられたライディング(乗馬)ブーツだ。ドルチェ&ガッバーナのふたりは、英国の伝統に由来するこのスタイルをショーを通して繰り返し採用した。大胆さ、神秘性、そして色気を兼ね備えたブラックのブーツは、ドルチェ&ガッバーナを愛してやまない男性たちにとって、来冬のワードローブに欠かせないピースとなるだろう。 From GQ France By Adrien Communier Translated by Masashi Nozaki