中国株下落、MSCI指数が弱気相場入りも-当局は積極財政表明
(ブルームバーグ): 中国株が10日の取引で値下がりしている。米国での第2次トランプ政権の発足を10日後に控え、MSCI中国指数が弱気相場入りする可能性が高まっている。
同指数は一時1.1%下げ、昨年10月7日からの下落率が約20%に達した。本土市場ではCSI300指数が1%を超える下げとなった。
アバディーンの投資ディレクター、シンヤオ・ヌン氏(シンガポール在勤)は、マクロ経済指標の悪化やトランプ氏の大統領就任、ドル高圧力、北京で3月に開催される全国人民代表大会(全人代)までの景気刺激策の一服など「多くの不確実性が反映されている」と指摘。
今年1-3月は「特にトランプ政権の関税政策などの状況が明確になるまで、ファストマネー(短期投資家)が様子見する可能性があると思う」と語った。
中国財政省の廖岷次官は同日の記者会見で、「2025年の財政政策は方向性が明確で、非常に積極的」なものになると述べ、「経済と社会発展のために強力な支援を提供する」と表明した。廖次官によれば、「中国には国内外の新たな問題に対処する十分な財政政策の余地と手段がある」という。
原題:Chinese Stocks Head for Bear Market as Geopolitical Risks Mount、China Vows ‘Very Proactive’ Fiscal Policy Before Trump’s Return(抜粋)
--取材協力:Winnie Hsu.
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