【高校ラグビー】全国最多出場の秋田工2回戦で散る「攻撃もディフェンスも人がいなくなった」
<全国高校ラグビー大会:山梨学院38-7秋田工>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場 【一覧】高校ラグビー勝ち上がり表 全国最多72度目の出場の秋田工が2回戦で散った。 試合開始早々に先制トライを許すと、10分を終えた時点で0-19とリードを広げられる。ただ、22分に敵陣インゴール手前でターンオーバーすると、WTB近藤龍之介(2年)がトライ。前半を7-24で折り返す。 後半も先にトライを許す展開。主将のNO8三浦颯太(3年)が「ビハインドというところで攻めなきゃ勝てないというところと、自分たちはこの1年ボールを動かすラグビーを目指してきたので最後はそれを体現しようとしました」と振り返ったように、キック中心からパスでつなぐ攻撃にシフトするも、状況を打開することはできなかった。 試合終了間際には伝統のモールからじりじりと前進したが、インゴールまで運ぶことはできず。主将のNO8三浦颯太(3年)は「最後は意地を出して秋田工業伝統のモールでトライを取り切りたいと思いました。自分たちはモールを強みにやってきたので及ばなかったのが本当に悔しいところですね」と悔やんだ。 複数の留学生を擁する山梨学院にじりじりと押された。「アタックでもディフェンスでも重くて、思っている以上にどんどん食い込まれてしまって。それで人数もかかってしまって攻撃もディフェンスも人がいなくなってしまった」と苦しんだ。三浦颯、LO伊東愛晄(3年)、FB安田心平(3年)の高校日本代表候補トリオも封じられた。花園最多勝をさらに更新することはできなかった。【林亮佑】