驚愕...牡蠣とムール貝には「大量のガラス繊維」が含まれてることが英国の新研究で判明
牡蠣やムール貝を食すことを、考え直したくなる新研究が発表された。 有害物質とその環境への影響に関する研究を対象とした科学ジャーナル『Journal of Hazardous Materials』に掲載された新研究から、牡蠣とムール貝の中に「高レベルのガラス繊維(グラスファイバー)」が見つかったことがわかった。 【写真】もちろん牡蠣も! 食生活に取り入れたい「亜鉛」が豊富な10の食品 「研究結果は、海洋生物が不気味なほど大量のガラス強化プラスチックに汚染されていることを示している」と、研究の主筆者でブライトン大学海洋生物学主任講師のコリーナ・チオカンは『Newsweek』誌に述べている。 ムール貝と牡蠣のサンプルは、イングランド南岸のチチェスター・ハーバーでポーツマス大学とブライトン大学の研究者が収集したもの。牡蠣には1kgあたり11,220のガラス繊維の粒子が、ムール貝には1kgあたり2740の粒子が含まれていたという。 それにしても、どうしてこのようなことが起こるのだろう? チオカンによると、海洋生物はろ過摂食によって誤って粒子を体内に取り込んでしまう。彼女は「環境に潜む危険を痛感させる」問題だという。 冬季は船のメンテナンスが行われるので、。「修理作業から大量のガラス繊維が環境に放たれる可能性がより高くなる」と研究では述べている。 『New York Post』紙によると、ガラス繊維は、ガラスを加工し、繊維状にして強化したプラスチック素材。人間の補装具から船まで多くの製品に用いられている。 この素材は、 皮膚や目、上気道に炎症を起こす可能性があり、研究内では肺疾患の原因となり、特定のがんのリスクを高めるアスベストと比較している。しかし、この問題については不明なことがまだたくさんある。 「私たちはガラス繊維汚染の広がりの程度について、やっと理解し始めたばかり」と共同執筆者のフェイ・コーセイロは『Newsweek』誌に言う。チオカンも、海洋の生態系を保護するために「この問題に直接」向き合っていると加える。 「もっと多くの研究者が沿岸環境のガラス繊維汚染を調査し、産業界や規制機関が深刻に捉えて、リサイクル戦略やガラス強化プラスチックに代わる天然素材に投資するようになることを願っています」 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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