THE ALFEE・高見沢俊彦もテンションMAXに!限定のエレキギターに使われた「驚きの材料」
サステイナブルなエレキギター
役目を終えた新幹線の車両に、新たな命が吹き込まれるーー。 JR東海は、新幹線車両に使用されたアルミから付着物を取り除き、高純度のアルミ合金を抽出する手法を開発、特許を取得しています。アルミを新製するのに比べてCO2の排出を97%削減。「東海道新幹線再生アルミ」として生まれ変わり、東京駅構内の装飾品や少年野球用の金属バットなどに活用されています。 【写真】限定60本「新幹線の廃車両」から作られたギター 今回、JR東海が浜松の大手楽器メーカー・東海楽器とタッグを組んで開発したのが…なんと、「エレキギター」です。 ギターといえばメイプルやアッシュなどの木を使うのが主流ですが、東海楽器は1983年からアルミニウム合金を使用したギター「Talbo」を製造。独特の澄んだ音の張りと、伸びやかなサステインが印象的なTalboは、プロアマ問わず多くの熱狂的なファンを生み出しています。 今回、東海道新幹線60周年を記念して、新幹線の車両に使用していたアルミをリサイクルして作られたギター「Re:A-700 Talbo」が60本の数量限定(予定)で誕生しました。価格は税込33万円となっています。 東海道新幹線の車体を彷彿とさせるブルーのラインが入ったRe:A-700 Talboは、トラディショナルなギターとはまったく違った存在感を放っています。 廃車解体作業を請け負うJR東海浜松工場の社員のアイデアがきっかけで生まれた今回のコラボ。JR東海代表取締役副社長の中村明彦氏はこう説明します。 「新幹線はおおむね、年に5編成ほどが廃車になっており、そこから合計で約300~400トンを再生アルミとして取り出しています。今回の東海楽器さんとの共同開発を経て、さまざまな活用方法があるということを皆様に認知いただき、色々な面でチャンスになればと考えています」 東海楽器製造株式会社取締役の鈴木崇仁氏はこう言います。 「Talboは、1983年の開発当初から環境へのアプローチが盛り込まれていました。ギターに使用する木材は堅いものが多く、次々と木を切り倒していては森林破壊につながります。そうした木材に頼らなくても作れる、サステイナブルなギターの形を模索しての結果でした」