DePIN、自動車所有の喜びを取り戻す:DIMO創業者が語る車とトークンの未来
前途
もちろん、DePINが自動車産業やそれ以外の分野で真に成功するには、アクセシビリティの問題を克服しなければならない。あまりにも長い間、暗号資産の世界はテクノロジーに精通した人だけの内輪のクラブであり、技術的な知識や金銭的なリスクの点で参入障壁が高かった。 DePINプロジェクトは、ブロックチェーンテクノロジーの複雑さを隠すユーザーフレンドリーなインターフェイスの開発に注力する必要がある。平均的な車のオーナーは、スマートコントラクトや秘密鍵を理解しなくても、これらのシステムから恩恵を受けられるべきだ。 これは夢物語ではない。DIMOでは現在、その土台作りが行われており、10万台近い自動車が接続され、こうしたシナリオを現実のものとするインフラが整いつつある。 テクノロジーと物理的世界の両方に情熱を傾ける人々にとって、この先はエキサイティングな道のりだ。我々には、単に業界に革命を起こすだけでなく、人々がどのように周囲の世界と関わり、そこから価値を得るかを根本的に変えるチャンスがある。 DePINが自動車に適用している原理は、事実上あらゆる物理的資産に拡張できる。あなたの家は、分散型送電網に貢献することでトークンを得ることができるはずだ。あなたのスマートフォンは、分散型コンピューティングネットワークに参加することで報酬を得ることができるはずだ。 重要なのは、より分散化されたユーザー中心の未来に向けて開発しながら、ユーザーに即座に目に見える形で利益を提供するシステムを作ることだ。ブロックチェーンテクノロジーをそれ自体が目的ではなく、我々と物理的な世界とのやり取りを強化するツールとして使うことだ。 今度ハンドルを握るときは、クルマが単にある地点から別の地点への移動のためだけのものではなく、現実世界でもオンラインでも、あなたの日常生活や個性のシームレスな延長となる未来を想像してみてほしい。 それが我々が築こうとしている未来だ。クルマを所有することは、再びクールなことになるだろう。 ● CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueが2023年7月より展開している「N.Avenue club」は、Web3をリサーチする大手企業のビジネスリーダーを中心とした限定有料コミュニティサービス。 記念すべき二期第1回の「ラウンドテーブル(研究会)」のテーマは今、Web3で最もホットなテーマといえる「DePIN(分散型物理インフラネットワーク)」。注目のDePINプロジェクト「Helium(ヘリウム)」のCEOがオンライン参加する。 「N.Avenue club」は国内外のゲスト講師を招いた月1回の「ラウンドテーブル(研究会)」を軸に、会員企業と関連スタートアップや有識者との交流を促す「ギャザリング」などを通して、日本のWeb3ビジネスを加速させる一助となることを目指しています。 クローズドゆえの濃密な時間と空間で、毎回ディープな議論が展開される「N.Avenue club」は、現在、二期の会員企業を募集しています。参加にご興味・ご関心を持たれた方は、以下のフォームからお問い合わせください。 ■法人向け有料コミュニティ「N.Avenue club」第二期会員募集中詳細はこちら |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Eugene_Photo / Shutterstock.com|原文:DePIN Can Make Car Ownership Cool Again
CoinDesk Japan 編集部