「触覚ヘア」は大人ウケが悪いの? 高校生が企業にアンケート実施、結果は
Nコンで優秀賞を受賞、「字幕テロップ」にこだわり
窪田茉莉さん(3年)と榎園奈桜さん(2年)が制作したテレビ番組「触角問題」は、7月、放送部の全国大会「第71回NHK杯全国高校放送コンテスト」(通称:Nコン、全国放送教育研究会連盟・NHK主催)テレビドキュメント部門で、2校のみが受賞する優秀賞に選ばれた。 触角ヘアというユニークな題材は、部員間の話し合いの中で挙がった。「学校の校則が見直された時期が番組テーマ決めのタイミングと重なり、女子の髪型に部員の関心も集まりました。私自身、『触角ヘア』が悪い印象なのかを調べたい好奇心が湧きました」(窪田さん)。 番組内で効果的に使われる、窪田さんが手掛けた字幕テロップは秀逸だ。映像内容に合わせて文字の大きさを細かく変え、画面上から文字が降ってきたり、飛び出したりと、視聴者を楽しませる工夫を凝らした。制作メンバーの榎園さんは「(窪田さんの)字幕テロップが消え、次の映像に切り替わるタイミングがすごく上手なんです。動画編集の参考にしています」と話し、後輩部員の制作意欲をも刺激した。 いざカメラを前にすると、緊張から言葉に詰まる生徒は意外に多い。「緊張が映像から伝わってしまうと、肝心のコメント内容が視聴者に届きにくいんです。そこでインタビュー本番前から既にカメラを回しておきます」(窪田さん)。すると、リラックスした表情で語る生徒の映像が撮影できるという。 自身も触角ヘアをする榎園さん。「頭髪検査や面接、TPOにあわせて清潔感のある髪型をするのが良いと思います。触角ヘアは、顔の面積を減らせるので今後もやります(笑)」
国分中央高校 放送部 創部年不明。部員16人(3年生6人、2年生4人、1年生6人)。放送部室や生徒会室で週5日活動。「第68回NHK杯全国高校放送コンテスト」ラジオドキュメント部門優秀賞。今年は同大会ラジオドキュメント部門「オトコがほしい!」でも優秀賞受賞。
高校生新聞社