【阪神】プロ野球で前例のない手術乗り越えた「不死鳥」高橋遥人は来年5月の1軍復帰照準「変わった自分を見せたい」
阪神・高橋遥人投手(29)が26日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、650万増の2500万円でサインした。度重なる手術を乗り越え7月に育成から支配下に返り咲き、4勝1敗、防御率1・52と復活した今季を「悔しい」と総括。V奪還を狙う来季に向けて「(藤川監督の)力になれるように」と誓った。 現在は「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を終えてリハビリ中。プロ野球では前例のない手術だけに開幕は白紙で、来年5月の1軍復帰に照準を合わせていることも判明した。「もっともっと良くなると思って手術させてもらったので、帰ってきた時に変わった自分を見せたい」。12月中にキャッチボールを始め、2月のキャンプ中にブルペン投球を再開予定。経過次第では復帰が早まる可能性もある。 脳裏に刻まれているのは9月23日の巨人戦(甲子園)だ。両軍無得点で迎えた7回無死一、三塁で代打・坂本に先制右前打を浴びた。そのまま0―1で敗戦。勝てば逆転Vに近づく天王山を落とし、宿敵との優勝争いから脱落した。藤川監督が「不死鳥」と称する無双左腕は「やり返したい。圧倒したい」と燃えている。リベンジへの熱い思いを原動力に、さらに進化する。(中野 雄太)
報知新聞社