娘の不登校がきっかけ 猫と過ごせるフリースクール開校 保護猫活動で笑顔と自信を取り戻す子どもたち
中1の少女が保護猫活動の末に辿り着いた“将来の夢”
フリースクールという居場所を作りながら、家族で保護猫問題に取り組んでいる福本さん一家。これまでに救った猫は143匹。現在、施設で暮らす13匹以外は、すべて里親に繋げてきた。 譲渡率の高さには、SNSやウェブメディアなどで積極的に猫の魅力を発信していることが大きく関係している。 インスタグラムには、その子ならではの生い立ちやストーリーが分かりやすくまとめられており、見る人の心を掴む。 そんな風に365日、猫の命と向き合っているからこそ、凛さんには憤りを感じることがある。それは保護猫活動に関する行政の支援がないことだ。 亜弥さんいわく、凛さんはクリスマスプレゼントやお年玉を貰わず、子どもながら私財のすべてを保護猫活動に費やしているそう。そんな子どものまっすぐな想いを知っているからこそ、亜弥さんも動物後進国な現状に歯がゆさを感じている。 「今の目標は、今年中に来年度の保護猫カレンダーを作ることです。売り上げは保護猫活動費に回します」(凛さん) そう語る凛さんは、とにかく猫ファースト。猫にかかるストレスを考慮し、今後は譲渡会ではなく、自宅である保護猫施設に直接来てもらい、譲渡を進めていきたいと考えている。 将来は、白血病や猫エイズの猫も受け入れられるほど施設を大きくしたい――。そんな決意を話してくれた凛さんの姿は、とても頼もしく見えた。 自分以外の命を大切に思うことで、自分を大事にできることもある。「フリースクールゆきレオ」は、そんな気づきも授けてくれるサードプレイスだ。 (愛玩動物飼養管理士・古川 諭香)
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