超大企業なのにまさかの「創業以来借入ゼロ」の衝撃...!孫正義を『孫ちゃん』と呼ぶ「最強の美人経営者」の「スゴすぎる正体」
襟川流投資術
投資はあくまで「副業」だが、襟川氏の目はたしかだ。GAFA各社は昔から保有しているという。だが、襟川氏本人は「投資で成功し続けることはあり得ない」と打ち明けた。 「若い頃に信用取引をしたお金で毛皮のコートを買おうと思ったの。100万円もあればいいかなと思って投資をしたら、あっと言う間に150万円まで価格が上がった。これなら300万円までもうすぐだと思っていたのに急落し、投資金額の半額で売却しました。 この時は痛い目を見て、欲をかいてはいけないと痛感しましたね。短期的で短絡なビジネスをしてはいけないという教訓にもなりました」(襟川氏) この失敗の印象が強いからこそ、襟川氏が大切にしていることがある。 「いいなと思う銘柄を買ってもしばらく放っておくのがいいんです。確認の頻度は3ヵ月に1回見るかどうかですね。 知人に伝えると『そんなことできない! 』という反応が返ってきます。でも、それが経営者としては一番重要なことなのです。いちいち株の上げ下げで傷つく必要なんてないんですから」(襟川氏) 安定した資産運用。これが襟川流投資術の基本だ。原点にあるのは創業当初の経験だ。陽一氏とコーエーテクモの前身である光栄を創業した際は、夫の実家の家業だった染料問屋を引き継ぐ形で設立され、資金に余裕がなかった。この時の経験が現在の襟川氏に大きな影響を与えている。
朝ドラのヒロイン
美人で仕事も完璧となると、冷たい人かと思わせる。実像はどうなのか。元社員はこう明かす。 「見た目で誤解されてしまうことがあるかもしれませんが、非常に堅実な方です。また、ああ見えて社員が言うことも聞いてくれます(笑)。 たしかに仕事上はとても厳しい。でも、仕事を離れるとフレンドリーな人。プライベートの場では人に嫌な思いをさせないタイプです。実際、週末の接待ゴルフなどサラリーマン的な苦痛は一切なかった。 社員を幸せにすること。お世辞抜きに、この思いは強いと思います。あの人たちは自分たちがやりたいことをやってきた。それもあってか、社員が幸せではないことが耐えられないんだと思います」 夫の才能を支える天下無双の妻。いつか朝ドラで見たいものだ。 ・・・・・ 【もっと読む】個人資産800億円超「伝説の日本人投資家」が明かした「200万円持っていたら、何に投資すべきか」
週刊現代(講談社)