30歳目前の会社員。地元にUターンして「地方公務員」を目指すか、ほかの民間企業に転職するか迷っています。「生涯年収」はどれだけ変わりますか? 公務員のほうが安定しているように感じます…
民間企業には公務員にないメリットもある
前項までの「給与・年収」「退職金」「年金」の待遇をみると、平均的に公務員のほうが充実していることが分かります。また公務員は「リストラや倒産がない」「給与が会社の業績に左右されない」などのメリットがあり、安心して長期で働くなら公務員にチャレンジしてみると良いでしょう。 一方、会社員は「業績が給与に反映されやすい」というメリットもあります。代表的なものとして「営業職」などがイメージしやすいですが、自社商品・サービスを契約した件数が多いほど会社に利益をもたらすことができるので、給与や賞与に反映されていきます。 個人の成績や会社の業績次第では、公務員を超える給与待遇を実現することも可能です。自分の実力で好待遇を狙う環境に魅力を感じるなら、民間企業の会社員のほうが向いていることもあるでしょう。
まとめ
公的なデータから「月収」「賞与」「退職金」などの平均データを調査したところ、平均の話でいえば公務員のほうが会社員よりも高待遇になる可能性が高いことが分かりました。 公務員は倒産やリストラの心配も業績悪化によるボーナスカットのリスクもないため、安定した働き方を目指すなら公務員が候補になるでしょう。 一方、会社員は業績が給与やボーナスに反映され、実績次第では公務員を超える待遇や早期の昇進を果たせる可能性があるという魅力もあります。生涯年収だけでなく、理想とする働き方ができるかを含めて、転職先を検討してみましょう。 出典 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 総務省 令和5年4月1日地方公務員給与実態調査結果 総務省統計局 令和5年 地方公共団体別給与等の比較 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部