【40代、50代・上手に怒ってストレス減!】怒りやすい人とそうでない人はここが違う!
すぐにイライラする私って、人間が小さい? などと落ち込んだことはないだろうか? 周りを見回してみると、確かにすぐに怒り出す人といつも穏やかな人がいることに気づく。その違いはなんなのだろうか? アンガーマネジメントコンサルタント・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんに伺った。
怒りはライターの火花とガスにたとえられる
同じようなことが起こっても、怒りが込み上げて爆発するときと、なんとなくさらりと流せるときがある。いったい怒りとはどのように生まれるのだろうか? 「怒りは防衛本能で、大切なものを守るための感情です。その大切なものが脅かされると、怒りの感情が湧きます。それは“大切な人”に限らず、自分が信じている“大切なこと=『~すべき』という価値観”が裏切られたときに起こります。 例えば、待ち合わせた相手がなんの連絡もなしに、時間になっても来ないとします。このとき、遅れる“べき”ではないし、遅れるなら連絡する“べき”だという思いが強いと、その『~すべき』が裏切られたことに強い怒りを感じます」(安藤さん) しかし、この『~すべき』が裏切られても、『ま、いっか』と軽く流せることもあれば、怒りとして爆発してしまうこともあるそう。そのメカニズムはよくライターにたとえられるという。
「ライターは着火スイッチをカチッと押して火花を散らし、そこにガスが引火することで炎が出ます。この着火スイッチに当たるのが、自分の信じる『~すべき』が裏切られたこと、引火するガスは『マイナスな感情や状態』に当たります。 マイナスの感情は寂しい、悲しい、苦しい、不安、孤独など。マイナスの状態は疲れやストレスがたまっている、寝不足、空腹、体の具合が悪いなどです。 たとえ、『~すべき』が裏切られてイラッとしても、そこに『マイナスの感情や状態=ガス』がなければ、引火しないので、大きな怒りの炎になりません」 なるほど、その着火スイッチとガスの両方がそろわなければ、大きな怒りにはならないわけだ。