現役保育士・てぃ先生×柳原可奈子 「絵本の読み聞かせの極意は『何でもいい!』って、どういうこと?」
大人気保育士のてぃ先生に、4歳と1歳の子を持つ現役ママ代表の柳原可奈子さんが「子どもが夢中になる読み聞かせ」について教えていただく前編。てぃ先生いわく、ポイントはまさかの「何でもいい」!その真意は「親も子も楽しむこと」でした。 偏差値40台から開成生になった僕の"本を読まない弟"に生じた「ヤバい事態」って…?【漫画で見る】
柳原可奈子さんが普段おうちでしている読み聞かせ方法とは?
――普段はどんな読み聞かせを実践されていますか? 夜、お風呂を出てからパジャマに着替えて、電気を消す前に絵本を2冊読んでから寝かし付けることが多いですね。前はベッドに横になって一緒に読んでいましたが、自分の中でこれでは娘は寝ないぞと学んだんです(笑)。「2冊読み終わったらおしまいにして、お布団に行こうね」というリズム付けが今のところ成功している感じですね。 ――もとから絵本好きなお子さんなんですか? 長女は赤ちゃんの頃は好きだったんですけど、イヤイヤ期に入ると絵本もイヤになっちゃって。だから絵本を読むことがまるっとない時期がありました。でも3歳過ぎた頃から短い絵本なら集中して聞くようになり、3歳半くらいからは「もういいかい」「もういいよ」みたいな参加型の絵本を楽しみ出して、ようやく絵本を読む習慣が戻ってきました。 ――お子さんの成長にあわせて楽しみ方が変わってくるのも絵本の魅力ですよね。読み聞かせでお悩みはありますか? 寝る前に自分から好きな本をリクエストしてくるのですが、好きな数冊以外は全然興味を持ってくれないのが悩みです。 ――いろいろ読んでほしいけど、なかなか広がらないこと、ありますよね。それに対して工夫されていることはありますか? 新しい絵本を読みたいときは、私がまずその本を見て大げさに噴き出してみたりします。いわゆるお笑いの“誘い笑い”みたいなことをするんですよね(笑)。すると、「何がそんなに面白いの?」って興味を持ってくれることが多くて、こうして好きな絵本の数を増やしているところです。
てぃ先生が絵本の選び方から読み聞かせの悩みまで答えてくれました! 絵本選びの3大ポイントは、身近な題材・リズムの良い本・参加型!
柳原:今日はいっぱい勉強させていただきたいです~! よろしくお願いいたします! てぃ先生:こちらこそ、よろしくお願いいたします! 柳原:うちの長女は好きな数冊しか読みたがらないのですが、絵本の題材選びってどうするとよいでしょうか? てぃ先生:そうですね。身近なものや興味のあるものだとスムーズに入れますし、興味も持ちやすいと思います。それに、子どもは視覚からの情報が入りやすいので、何かしてほしいときはそれに関連する絵本を読むのも効果的だと思いますね。例えば、お着替えをしてほしいなら、お着替えの描写が出てくる絵本を読むという感じです。 柳原:確かに、『おべんとうバス』の絵本に出会ってから、食が細かったうちの子ももっと食べたいってなりました。 てぃ先生:そう、それが絵本の良いところなんですよね~。あとはリズム感ですね! オススメなのが『ぞうくんのさんぽ』。例えば「どれ どれ、さんぽに でかけよう」のように「ポン、ポン、ポン、ポン」といった一定のテンポ感だと、歌のように聞こえて小さい子でも興味を持ちやすいんです。逆にシナリオ重視の語り口だと、中には興味を持てないお子さんもいます。 柳原:子どもって自分でも言いたくなるようなリズムの言葉が好きですよね。