「そんなに取っているのかって...嬉しいです」石川祐希、恩人の前で伊通算アタック2500得点に到達! ペルージャは開幕14連勝【男子バレー】
現地時間12月26日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン後半第3節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ヴァルサグループ・モデナとホームで対戦。セットカウント3-0(25-22、27-25、25-21)で開幕から無敗を継続して14連勝目を飾った。 【動画】石川祐希、モデナ戦でイタリア通算アタック2500得点を達成! 4日後の同30日にコッパ・イタリア準々決勝で対戦する両者がリーグ戦で激突した。 首位ペルージャは1週間前のCEVチャンピオンズリーグ4回戦第4戦で先発を任せた後、直近のリーグ戦はリリーフサーバーでの投入に留めたアウトサイドヒッター(OH)石川をスタートから起用。対角にウクライナ代表のOHオレフ・プロツニスキーを据え、司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、ミドルブロッカー(MB)のアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチンコンビ、オポジット(OP)チュニジア代表ワシム・ベンタラ、リベロの元イタリア代表マッシモ・コラチで布陣を組み、リーグ戦全勝で年越しを狙う戦いに臨んだ。 8位モデナは前節で降格圏内のグロッタツォリーナに敗れるなど直近3連敗中。それでも、オーストリア代表OPポール・ブッケガーが得点、アタック決定数、エース部門でトップ5入りしており、イタリア代表のMBシモーネ・アンザーニもブロック数で3位。アタックによるチーム通算の得点数はペルージャを退けて1位につけている。 侮れない相手との一戦で、石川はいきなりブロックを成功させチーム最初の得点をもたらすと、リードを詰められ10-10とされた場面でブロックアウトを奪ったレフトからの一打により、イタリア通算アタック2500得点(レギュラーシーズン、プレーオフ、コッパイタリア、スーペルコッパ)を樹立。続くサーブでブレークに貢献した後に、今度は好守を連発して追加点を演出する。さらにレフト攻撃で20点台へ乗せ、鮮やかなバックアタック2発を沈めてリードは5点。この点差を味方につけたペルージャが、4度目のセットポイントを制して試合を先行した。 第2セットでも重要なシーンで石川の活躍が光る。相手の連続エースで中盤に2点のビハインドを負うと、乱れたレセプションをコート外まで追いかけたジャンネッリがアンダーハンドで託した渾身のセットを、レフトから中央へ走り込んで3枚ブロックの上から叩き込む。そして、直後にエースを放って同点とする。再び劣勢を強いられた終盤には、レフト攻撃2打や守備で相手の逃げ切りを阻止。ジャンネッリのエースが引き寄せたセットポイントでプロツニスキーのレフト弾を完璧なバックトスで演出し、セット連取に大きく貢献した。 第3セットを石川のブロックアウトでスタートさせたペルージャだったが、劣勢のまま突入した後半の入りにビハインドが3点まで広がる。しかし、ソレのサーブで3連続ブレークに成功して逆転。モデナはタイムアウトの後、直前のプレーでペルージャがファウルを犯したと抗議した監督がレッドカードを受けてさらに1点を献上するも、ブッケガーのライト攻撃とエースで粘り終盤へ望みをつなぐ。そのチャンスを奪ったのは石川のサーブだった。バリエーションをつけた打球で相手の攻守にプレッシャーを与えて3連続得点を呼び込みマッチポイント。最後は相手のサーブがラインを割ってペルージャがストレート勝利を収め、無傷のリーグ14連勝と欧州大会を含む公式戦で20戦全勝を堅守した。