「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」のグルメエリアが新たに開業! 気軽に使える店をエディターがレポート
商業施設と侮るなかれ! 1月16日に新規オープンした店舗の中から、気になるスポットをGQエディターふたりがチェック。 【写真を見る】虎ノ門ヒルズの新しいグルメスポットをチェック!
虎ノ門ヒルズの新グルメ
2023年10月に開業した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」。1月16日には、グルメフロアを含めた新エリアがオープンした。メインのダイニングフロアは4階で、さまざまなジャンルが20店舗ほど並ぶ。また2階には、ゆったりとした大型の飲食店も登場。ひと足先に事前内覧会に訪れたGQエディターふたりが、推しのグルメスポットを対談形式でレポートする。 岩田桂視(以下、I) はぁはぁ……(走りながら)さすがに広い……。自分がどこにいるかさっぱりわからない。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」がこんなに巨大な空間とは。 橋田真木(以下、H) 遅―い! こっちこっち。 I すみません、スマホで地図を見てるのに迷っちゃって。遅くなりました。「虎ノ門ヒルズ 森タワー」も近くだし、新しくできた「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を含めると本当に広いですね。今回のアップデートで地下2階から地上7階にわたって約70軒の飲食店がひしめき合う巨大グルメスポットになります。今日は27店舗の内覧というから、腕……じゃなくて腹が鳴ります! H 岩田くんのお腹が鳴ることはまったく興味ないけど、レストランは気になる。では行きましょうー。 (4階に到着) I どこのレストランも仕切りの壁が少なく、開放感がありますね。 H 基本はオープンキッチンスタイルで、どこの店舗にもほぼカウンター席がある。フードコートのように完全に開け放たれているより、程よく境界線がある感じ。騒ぎすぎるグループは目立つから抑制が効くだろうし、ひとりでもプレッシャーなく入れそう。あ、代官山「ファロ」の初出店「falò+(ピュウファロ)」を発見! I たのもー! わ、真ん中に炭焼き! しかも火力を調整する段差つきだ。 H 焼き場が店の中央にあるのは、代官山のお店と同じだね。江口拓哉シェフいわく「炭火焼きできないなら、出店しない」と言ったところ、実現したのだとか。シェフの心意気もすごいけど、実現させた森ビルも素晴らしい。 I こんな最新の巨大ビルでまさか炭が見られるとは思いませんでした。魚の包み焼きも発酵調味料が効いていて、これまたおいしい。じゃ、次行きましょ。 ■真っ青と真っ赤な寿司屋が隣接 H あそこのお寿司屋さんに行こう。中目黒の「鮨おにかい」かな? I 「鮨 おにかい×2(かけに)」だそうです。うわ、真っ青! 15席のカウンター席のみとまるで寿司の舞台みたいな緊張感ですね。築約100年の古民家をリノベーションした中目黒の店とはひと味違います。あれ? となりにもスピークイージーみたいな隠れ家のような店があります? H 失礼しまーす。ここもお寿司屋さん。「鮨すがひさ」さんっていうんですね。お邪魔します。 I こっちは真っ赤な空間なんですね。テーマは寿司とタイですか。おっと、いなり寿司がでてきました! H いただきます! え、初めての味……グリーンカリーとソムタムってお揚げと酢飯に合うんですね。 I 見た目以上にギュッと詰まってて、満足感が深いです。これは肝心の寿司が気になりますねー。カウンター6席のみの超凝縮空間で、お値段はひとり2万3000円だそうです。 H ごちそうさまでした。では次! I 中国料理にしましょう。大阪のなにわ橋にあるシェフ・澤田州平が手掛ける新店「エスサワダ」による「中華バル サワダ」がオープンするんです。 ■大阪の星付きチャイニーズのカジュアル版 H 大阪の「中国菜 エスサワダ」といえば、6年連続一つ星を獲得しているところだね。あ、丸鶏が吊るしてある! これがシグネチャーのクリスピーチキンになるのか。ここもカウンターあって仕切りもないから屋台みたいな雰囲気。気のおけない友人と、カジュアルに中華を楽しみたい時によさそう。 I 「フォアグラ最中」も燻製香が効いていて、深みがあります。創作チャイニーズが人気ですが、こういう港式料理のようなテイストも増えてほしいですね! そういえば2階にも気になる店がありました。行きましょう。 「日常茶飯事」の炊きたて白米(1合858円)と味噌汁(220円)、ご飯のお供三品。左から黒毛和牛の時雨煮(748円)、いくらの醤油漬け(638円)、石司マグロの手作りツナ(528円)。 ■炊きたての絶品白米を H 2階ということは、「日常茶飯事」? I はい、カウンターにバーミキュラのライスポットがめちゃめちゃ積まれてて、なんの店だろ? って。ここはなんでも白米にこだわっていて、大量に用意されたライスポットで炊きたてを提供するそうです。ご飯のお供はほかにもあって、ゆかり(198円)、じゃこ山椒(418円)など、ありそうでなかった家庭の味がお店でも食べられます。商業施設となるとオペレーション上、大掛かりになる店が多いなかで、こういう細かいアプローチは珍しいと思いました。 H なるほど。ゆったりとした空間で小上がり席もあるし、落ち着いて食べられるのも嬉しいね。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」のグルメフロア、全体的にどうだった? I んー、日常をアップデートしてくれるようなちょっと気のいい店が集まっているので、普段の生活動線に虎ノ門ヒルズがある人が利用するのが一番いいと思いました。職場が近いとか、取引先があるとか。予約困難店の予約合戦に疲れたり、平日でも容赦ない行列に並ぶより、ここで食べたほうがずっと健康的でおいしいなって。ぼくだっていつも行きたくていつものソバ屋に行ってるわけじゃないんですよ……。ほかの店が人気で並ぶから……。近くに虎ノ門ヒルズがある人がうらやましいです! H 確かに会社の近くにあったら、ついつい昼も夜も足を運んでしまいそう。カジュアルな店も多いし、ひとりランチから大勢のディナーまで対応できるバリエーションがあるのも魅力。他にも、カウンターでカジュアルなブラッセリーやシャンパンを楽しめる「BRASSERIE by plein」や国分寺が本店の「焼肉山水」も気になる。去年からオープンしてる駅直結のB2Fにある「T-MARKET」にも使えるお店が山ほどあるし、またすぐに来なくちゃね。というわけで、現場からは以上です! INFORMATION 虎ノ門ヒルズ 住:東京都港区虎ノ門2-6-1
まとめ・GQ JAPAN編集部