ラッセルはFP1でのルーキー起用増加を歓迎も、マシン損傷があった場合の修復費用はコスト制限から外すべきだと提案
メルセデスのジョージ・ラッセルは、ルーキードライバーのフリー走行セッションに関するF1のレギュレーションを変更することを提案し、ルーキードライバーが引き起こしたいかなる損害もチームの厳格なコスト制限にカウントされるべきではないと示唆した。 【写真】2024年F1メキシコシティGPフリー走行1回目 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)との接触後に回収されるオリバー・ベアマン(フェラーリ)のマシン 2025年シーズン以降、F1チームにはこれまでの2回の要件の2倍となる4回のFP1セッションをルーキードライバーに割り当てる義務がある。ラッセルは、若い才能の持ち主たちにチャンスが増えることは前向きな展開だと捉えているが、潜在的な事故による経済的影響も考慮する必要があると考えている。 「FP1が4回ある。若手にチャンスを与えるのは素晴らしいことだと思う」とラッセルが前回ブラジルでコメントしたと『RacingNews365』が報じた。 「しかし、クラッシュによる損傷があれば、コスト制限を超えてしまう可能性があるかもしれない」 「僕たちはみな、財務レギュレーションから非常に近いところにいる。もし若手ドライバーがマシンにダメージを与えた場合、それは別にすべきかもしれない」 今年9月の第16戦イタリアGPのFP1で、メルセデスのジュニアドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリがラッセルのマシンを走行中にクラッシュしたことを考えると、ラッセルの発言の重みは増す。 ルーキーによるFP1セッションの数を2倍にする動きは、新しい才能を育成するというF1の取り組みを反映している。しかし、アントネッリに起こったような事故は、チームの予算に重大な影響を与えかねず、各チームがルーキーの参加を全面的に受け入れる意欲を失ってしまう可能性がある。 FP1ルールの提案変更に加えて、F1は来シーズン以降、レースのファステストラップに対して与えられる追加ポイントも廃止する予定だ。ラッセルはこの決定に賛同し、このルールは不必要なリスクや戦術的操作につながることが多いと主張した。 「ファステストラップのポイントはあまり意味がないといつも思っていた」とラッセルは認めた。 「いつもトップ10のなかで苦戦しているドライバーがピットインし、新しいタイヤを装着して追加ポイントを獲得することになる。僕はそのメリットをあまり理解していなかった。だから、それがなくなるのはうれしいよ」 [オートスポーツweb 2024年11月21日]