部下を持つと豹変する「モンスター社員」の見分け方、「成果を出す人」の昇進が危険なワケ
● 部下を持たせると豹変する 「モンスター社員」 に要注意 10月は4月に並んで人事異動が多い季節です。多くの部下を持つリーダーにとって、誰を昇進させて、誰を見送るのかという判断は難しい作業だと思います。 【この記事の画像を見る】 近年は年功序列で昇進させる企業が少なくなり、実力主義で昇進を決める傾向に変わりつつあります。とはいえ、その実力を正確に判断することも結構難しいのです。 昇進の基準となる実力は、成果・成績だけではありません。 「成果・成績が良い社員だから、昇進させて部下をつけ、ノウハウを広めてもらおう」と考えるケースもあるかもしれません。しかし、「成果・成績を出しているから」という理由だけで昇進を決めるのは危険です。 実は、成果を出す優秀な人の中には「部下を持つと豹変する、モンスター上司」となる人が少なくないのです。その結果、パワハラをしてしまいがちなのです。
● 成果・成績には 「お金」で報いるべき 西郷隆盛は、「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」と説いています。 ビジネスパーソンに置き換えると、成果を出す人には賞与などの報酬で報いるということです。なぜなら、成果を出す人は頑張る気持ちの強い人だからです。しかし、その“頑張る気持ち”が部下に向かうとパワハラにつながりがちです。 自分がこれだけ頑張って成績を出しているのだから、部下たちも同じように頑張れるだろうとプレッシャーをかけてしまう。 仕事である以上、ある程度のプレッシャーは仕方ないとは思います。それでも、部下からハラスメントと訴えられるレベルのプレッシャーをかける人をリーダーにしてしまうと、組織が壊れてしまいます。 もちろん、成果を上げる優秀な人の全てがパワハラ気質のある人物とは限りません。プレーヤーとして成果を上げるだけでなく、マネージャーとして部下の育成も上手にできる“両利き”の人はいるでしょう。 パワハラ気質のある人物かどうかは、普段の言動をよく観察していれば分かります。とくに会議などでマウントを取ろうとする人には注意が必要です。そのような人の功績に対しては地位で報いず、お金で報いればいいのです。